タングステンネックレスとは?特徴やメリットをご紹介

近年、丈夫なアクセサリーの素材として注目されているのが「タングステン」です。タングステンは硬く、熱や水に強いのが特徴の金属です。タングステンネックレスを使ったネックレスは澄んだ輝きを持ち、クールでシャープな印象を与えてくれます。本記事では、タングステンを使ったタングステンネックレスの概要や特徴、お手入れ方法、注意点などをご紹介します。

タングステンネックレスとは

タングステンはスウェーデン語で「重い石」という意味を持つ希少金属です。ニッパーでも切断できないほど硬く、また、金と同じくらい重い素材とされています。重量感は純金を思わせるほどで、鉛と比較しても約1.7倍の重さがあります。

また金属の中では最も融点が高く、大きな電気抵抗を持っているため、2,000℃を超える炉のヒーターや反射板に利用されることもあります。また環境への影響が小さいともいわれています。放射線遮蔽能力が鉛と比較して高いため、放射線遮蔽剤として医療分野でも使われています。アクセサリー以外にも、工業用・医療用として身近な場所に使われている金属の一つです。タングステンを傷つけられる素材はダイヤモンドだけともいわれているため、日常生活で傷つくことはまずないでしょう。

硬度比較

素材 硬度(ビッカース硬さ:HV)
ダイヤモンド 約7140~15300
タングステン 約3430
セラミックス 約2350
サファイアガラス 約2300
サージカルステンレス 約200
プラチナ 約50
約25
約22 

硬いほどビッカース硬さの値が高くなるとされています。そのため、タングステンはダイヤモンドに次ぐ硬さを持っていることになります。

タングステンは世界の約80%以上が中国で産出しているとされています。希少金属のため、国際的にも希少金属として扱われています。電気抵抗が高いため、電球のフィラメントとして使われることもあります。また鉛の代用品として、釣り具の重りなどにも用いられています。さらに工具、切断器具、時計の部品など、さまざまな場所で使われているのが特徴です。また希少金属であるため、リサイクル率が高いとされています。

タングステンネックレスは、タングステンを材料にして作られたネックレスです。澄んだ輝きを持っているタングステンは、性別問わず人気の素材です。重厚感があり、クールな印象を与えてくれます。また傷つきにくいため、アクティブに動き回る方におすすめの金属とされています。

タングステンネックレスの特徴

ここではタングステンネックレスの特徴についてご紹介します。

熱に強い

タングステンネックレスは硬いだけでなく熱に強いのも特徴です。金属の中で最も高い融点を持っているとされています。また熱膨張率が低く、高温の環境下でも形状安定性が極めて高いといわれています。400℃でやっと酸化が始まるとされているため、日常生活程度の熱で変形することはまずないでしょう。そのため、基本的に熱を気にして外したりする必要はないとされています。

ただし火であぶると変色します。そのため、キャンプなどで焚火をしていてうっかりアクセサリーを落としてしまったなどの事態があれば、変色する可能性があります。また高温にすると破断する可能性がありますので、「どのくらいまで大丈夫なのだろうか」と試さないようにすることをおすすめします。

澄んだ輝きを持つ

タングステンネックレスはシルバーのような輝きを持っています。鋭利なカットを施すことで、強い反射面を持ち、澄んだ輝きを放ちます。その輝きはシルバーやプラチナにも劣りませんが、タングステンネックレスであれば安価に手に入れることができます。またタングステンは比重が重い金属のため、重厚感を演出したい場合にもぴったりです。

またシルバーやプラチナなら細かい傷がついてしまうと光沢が失われますが、タングステンなら傷がつきにくいので輝きが長持ちします。輝きが半永久的でありながらも、傷がつきにくいため、日常使いにはぴったりといえるでしょう。

カラーバリエーションも豊富です。シルバーだけでなく、黒、青、赤、オレンジなどの鮮やかなカラーの商品も販売されています。クールでシャープな雰囲気を楽しみたい人から、さまざまなカラーを楽しみたい人に向いています。

水にも強い

タングステンネックレスは熱だけでなく水にも強いのが特徴です。水やお湯にも強いため、身に付けたままお風呂に入っても問題ないとされています。プールにもそのまま入れます。

耐食性が高いとされているため、肌に直接触れていても金属成分が溶け出してしまうことがほとんどありません。

また温泉でも変色しにくいとされていますが、店舗によってタングステンの金属配合率が異なるため、商品や温泉の成分によっては変色する可能性があります。そのため、温泉に入る場合はできるだけ外した方が良いとされています。

水に強いため、汚れたら水洗いして簡単に落とすことができます。丈夫なためゴシゴシ擦って落とすこともできるため、お手入れがとても楽なのも特徴の一つです。

タングステンネックレスのお手入れ方法 

タングステンは日常生活の使用の範囲内であれば、錆びにくく、変色する恐れもないとされています。しかし汚れによって輝きがくもってしまう恐れがあるため、使用後にはやわらかい布などで汚れを落とすのがおすすめです。

また汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かした水と温水を使う方法もあります。中性洗剤を溶かした水で洗ったら、しっかり温水で洗い流します。その後、やわらかい布などで拭き取りましょう。

タングステンだけでなく、宝石がついている場合はお手入れの際に注意が必要です。

例えば、真珠などに汗が付着したままになっていると、弱酸性によって真珠層が破壊されてしまう恐れがあります。着用後はしっかり汗を拭いてから保管しましょう。また真珠などは、水洗いが禁止されている宝石です。水洗いをすると、加工の際に開けた穴から水が入り、内部物資が水を含んで膨張した後に乾燥することで収縮します。これによって真珠層にズレが生じてしまい、くすんでしまう可能性があるのです。

このように水洗いが禁止されている宝石もありますので、タングステンとは別に宝石がついている場合は、その宝石のお手入れ方法も調べておくことをおすすめします。

またシルバークリーナーなども使わないようにしましょう。シルバー用のクリーナーを使ってしまうと、独特の輝きがなくなってしまう可能性があります。

保管にも注意

また非常に硬い金属のため変形はしませんが、できるだけ外すことが大切です。タングステンネックレス自体は傷つかなくても、何らかのきっかけで他の金属や家具などにぶつけてしまうと、金属や家具が傷ついてしまう可能性があります。

また他のアクセサリーと一緒に保管してしまうと、アクセサリー同士が触れ合ってタングステン以外が傷つくことが考えられます。保管する際にはできるだけ一つずつ分けましょう。アクセサリー用のボックスなども販売されているため、そちらを利用するのもおすすめです。

タングステンネックレスを選ぶ時に注意すること

タングステンネックレスは日常使いにぴったりのアクセサリーですが、選ぶ際には以下の点に注意しましょう。

偽物に注意

最近ではタングステンを配合していないのに、タングステン製と記載されている商品が販売されているようです。また素人には見た目だけで見分けるのは難しいため、タングステン製なのにPt(プラチナ)刻印が打ってある偽物も存在しています。さらにタングステンはカラーバリエーションも豊富で光沢があるため、「金とタングステン」「プラチナとタングステン」は一見しただけでは分からないものも多いです。

特にネットショップで購入する場合、実物を見られないため偽物を購入してしまう危険性もあります。対策としては、「信頼のあるショップで購入する」「プラチナなのに価格が異常に安い」などが挙げられます。金属の種類は素人では見分けるのが難しいため、信頼のあるショップで購入することをおすすめします。

また「タングステン」と「タングステンカーバイド」は別物です。タングステンは金属ですが、タングステンカーバイトは金属とセラミックの中間のような物質とされています。タングステンカーバイトは主に工具の刃物用として用いられています。同じ「タングステン」という名前が入っていますが、全く別の真野であることを知っておくことをおすすめします。

全く傷がつかないわけではない

タングステンネックレスはとても硬い素材でできていますが、全く傷がつかないわけではありません。非常に硬いものとすり合わせてみると、傷がつくことがあります。これは、タングステン100%ではアクセサリーの加工ができないため、タングステン85%などで製造されているためです。他にニッケルやチタンなどが配合されていることが多いです。あくまでアクセサリーの範囲として使うことをおすすめします。

また経年劣化により金属は摩耗することがあります。輝きが失われてきた場合は販売店に相談することをおすすめします。

手作業の製品も多いため個体差がある

タングステンは非常に硬く加工がしづらい素材です。そのため、合金を一つひとつ手作業によって削り出した製品も多く販売されています。手作業で作られているため、個体差があります。できるだけ個体差が少ないように、熟練の職人に製造を依頼しているショップもありますが、誤差があることは知っておきましょう。

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タングステンネックレスを身に付けてみよう

タングステンネックレスは、傷がつきにくく、熱や水にも強いため、日常使いにぴったりの金属です。お手入れ方法も簡単なため、長くシャープな輝きを楽しめるでしょう。丈夫であまりお手入れのいらないアクセサリーを探している方は、タングステンネックレスを身に付けてみてはいかがでしょうか。