金属アレルギーの人はアクセサリーは諦めるべき?金属アレルギーの人向けアクセサリーの選び方

2020-11-30

金属アレルギーだからといってアクセサリーを身につけるのを諦めていませんか。そうだとしたらとてももったいないことだと思います。実はきちんと対策をとれば、金属アレルギーでもアクセサリーを身につけておしゃれを楽しむことができるんです。

そこで金属アレルギーの人向けに上手なアクセサリーの選び方をご紹介します。

金属アレルギーとは?

それではまず、アレルギーの基本について説明します。

アレルギーとは、人が持つ免疫が特定のたんぱく質に過剰に反応するものです。その結果、肌が真っ赤になってしまったり、鼻水が止まらなくなってしまったり、くしゃみが出たりします。金属アレルギーも同じような症状で、原因は金属から溶け出した金属イオンが人が持つたんぱく質とくっついて免疫が過剰に反応することです。

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状は皮膚がかゆくなって赤くなり、ぽつぽつができたりします。ひどい場合はただれたりするのが代表的な症状です。それも、金属に触れた場所だけに症状がおきる【局所性】と、全然ちがう場所に症状がおきる【全身性】の二種類があるのだそうです。局所性の金属アレルギーは金属が触れたところに症状が起こりますが、全身性の金属アレルギーは触れていない場所にも症状が起こるので、金属アレルギーだと気づかない場合があります。もしかしたら、原因不明のお肌のトラブルがあったら金属アレルギーが原因かもしれません。

また、金属アレルギーは「口のなかが荒れる」という症状を起こすこともあります。「実は金属アレルギーだった」ということに気がつかずに、銀歯や金歯を虫歯の治療のかぶせものとしてつけてしまっているケースは少なくありません。原因不明の口内炎がよくできる人は、もしかしたら金属アレルギーがおきている可能性があります。

一番おそろしい金属アレルギーの症状は、アナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックとは命の危険があるアレルギー症状で、血圧が低下して意識がもうろうとします。

大切なひとがそんなことにならないように、アクセサリーをプレゼントするときには、金属アレルギーに充分対策をしてからにしたほうが安心です。

金属アレルギーの原因

金属がイオン化して溶け出し、ある条件が揃った人に金属アレルギーがおこりやすくなります。それでは、「ある条件」とは一体どういった条件なのでしょうか。その「ある条件」を一覧にしてまとめてみました。

  • 汗をよくかく 
  • 高温多湿なところにいる
  • お肌や口のなかが荒れている
  • アクセサリーをつける機会が多い 
  • アクセサリーをつける時間が長い 
  • アクセサリーをつける数が多い
  • アレルギー体質である

以上の条件がいくつもあてはまる人は、金属アレルギーを起こしやすいといえるでしょう。

急に金属アレルギーになることはある?

花粉症のように、金属アレルギーも急になることがあるのでしょうか。

答えは「急になることがある」です。まさに花粉症と同じイメージで、許容量を超えたらアレルギー反応が出ます。しかも金属アレルギーは一度なってしまうと、もう治りません。だからこそ、次の項目で解説する「金属アレルギーを起こしやすい素材・起こしづらい素材」に、金属アレルギーを起こす前から注意することが大切です。

金属アレルギーを起こしやすい素材・起こしづらい素材

ひとくちに金属といっても、金属アレルギーを起こしやすい素材と起こしづらい素材があります。見分けるポイントは、金属がイオン化して溶け出しやすいもの(元素周期表の上のほう、右のほう)は金属アレルギーを起こしやすく、反対に金属がイオン化しにくく溶け出しにくいもの(元素周期表の下のほう、左のほう)は金属アレルギーを起こしづらいというところです。

「もしかしたら金属アレルギーかも?」と疑いがある人は、素材に注意してみてください。代表的なものは次の通りです。

 

<金属アレルギーを起こしやすい素材>

■ニッケル
ニッケルは塩水にも溶けるくらいなので、金属アレルギーになりやすいです。ニッケルはアクセサリーだけでなく、歯科治療に使う金属、100円玉や500円玉に含まれています。

■コバルト
イオン化したコバルトは構造がニッケルにとてもよく似ていますので、ニッケルのつぎに金属アレルギーを起こしやすいい金属なのだそうです。

 

<敏感な人は避けたほうがいい素材>

■パラジウム
パラジウムは、アクセサリーのプラチナや金と混ぜられてよく使われている金属です。「プラチナ900」は、プラチナ9割とパラジウム1割の合金で、ちょうど良いかたさに調整できるのでアクセサリーによく使われます。実は元素周期表で、上からニッケル、パラジウム、プラチナと同じ列にいるので、パラジウムはニッケルにように金属アレルギーを起こしやすいのですが、プラチナとの合金にするのに相性が良い金属といえるでしょう。

■クロム
クロムには、6価クロムと3価クロムの2種類があります。6価クロムは強い毒性があるので非常に危険です。3価クロムはメッキによく使われます。クロムで金属アレルギーを起こしてしまう人は、クロムメッキに気をつけましょう。

■銅
貴金属をアクセサリーに加工するときに、硬度を上げてよりしっかりしたものにするために、好んで銅がよく使われます。しかし、銅はニッケルやパラジウムよりもイオン化しやすいので、敏感な人は避けたほうが無難です。

 

<金属アレルギーを起こしづらい素材>

■金
18金は金をベースにした合金です。純粋な金は金属アレルギーを起こしにくいのですが、他の素材と混ぜた合金で作っているアクセサリーには注意す必要があります。

【混ぜられている素材】

  • イエローゴールド・・・銀と銅
  • ピンクゴールド・・・銅
  • ホワイトゴールド・・・パラジウム

銅やパラジウムに金属アレルギーがある人は18金にも気をつけてください。

■銀
アクセサリーのシルバーのほとんどは、銀をベースにちょっとだけ銅を加えた【シルバー925】が主流のため、銅アレルギーの人は注意しなくてはいけません。

■プラチナ
結婚指輪の素材として人気の高いプラチナですが、金と同じで純粋なプラチナは柔らかすぎるため、合金になっていることが多いです。パラジウムに金属アレルギーを起こしてしまう人は、プラチナの合金にパラジウムが使用されていないかどうかご注意ください。

■その他
比較的安全とされている素材は貴金属以外にチタンとジルコニウムがあります。あまり一般的に知られていないものの金属アレルギーの人のアクセサリーの素材としておすすめなのが以下の素材です。

  • ハフニウム
  • タンタル
  • イリジウム
  • ニオブ

これらの素材はイオン化しにくいレアメタルです。

金属アレルギーを起こしたら

金属アレルギーを起こしたら、身につけているアクセサリーを外して病院へ行ってください。今後、原因となる素材にふれて金属アレルギーを起こさないように、パッチテストや血液検査で「どの素材に金属アレルギーが出たのか」をはっきりさせておいたほうが安心です。

金属アレルギーの人向けアクセサリーの選び方

いよいよ本題に入ります。

金属アレルギーの人向けのアクセサリーの選び方のポイントは、「自分が持っている金属アレルギーの素材は避ける」ことが基本です。そしてノーマークの素材だとしても、もしものときのことを考えて慎重に試してください。どうしても身につけてみたいアクセサリーが、金属アレルギーが起きてしまう素材なら、どういった対処法があるのかもご説明します。

素材は必ず確認する

金属アレルギーの人は、貴金属(金、銀、プラチナ)だからといって安心せずに、素材を必ず確認ししましょう。貴金属をアクセサリーに加工するためには、合金にする必要があります。混ぜられているものが「銅」か「パラジウム」ということが多いので、銅アレルギーやパラジウムアレルギーの人は「これはどんな合金か」を必ず確認してください。

また、アレルギーを起こしづらい素材でメッキされていても、本体はアレルギーを起こしやすい金属であった場合、メッキがはがれてアレルギーが起こることもあるので注意が必要です。

最初は短時間装着して様子を見る

「おそらくこの素材なら金属アレルギーを起こさないだろう」と思ってアクセサリーを身につけっぱなしにするのはよくありません。金属アレルギーを持っている人は、初めて身に着けるアクセサリーは短時間装着して様子をみたほうがいいです。アクセサリーをつけた部分が赤くなったりかゆくなったりしていないかチェックする以外にも、全身性の症状が出ていないかもチェックしておきましょう。

夏場よりも冬場の方がいい

夏場は汗が出るので金属がイオン化しやすく、アレルギーを起こしやすいです。冬場で金属アレルギーが起きるなら夏場はもっとひどい症状が起きるはずなので、汗をかくのが少ない冬場に初めて身に着けるアクセサリーを試すのが良いでしょう。

メタルコートという手もある

金属イオンを封じ込めるメタルコート剤(透明なマニュキアのようなもの)を塗ると、金属アレルギー予防対策ができます。諦めていた素材のアクセサリーを選べるようになるので、おすすめです。

ただしアクセサリーの形によっては塗りづらいので、気をつけてくださいね。

金属アレルギーの方のアクセサリー選びはオールジュエリーで

 

オールジュエリーは約8,000点のアクセサリーを販売しているジュエリーショップで、たくさんの種類の中から好きなデザインの欲しい素材のアクセサリーがきっと見つかるはずです。なかでもステンレス・タングステンの指輪は金属アレルギーの人におすすめです。超硬レアメタルのタングステンは、イオン化しづらく金属アレルギーを起こしづらいのが特徴で、錆びにくいのでお手入れも簡単です。

 

オールジュエリーでは以下の項目でジュエリーを検索することができます。

  • アイテム別
  • 石の種類別
  • 目的別
  • 色でさがす
  • 形で選ぶ
  • 誕生石ジュエリー
  • サイズでさがす
  • 価格でさがす
  • キーワードから探す

きっとお気に入りのアクセサリーを見つけられるでしょう。また、大切なひとへのプレゼント選びにもご利用いただけます。ぜひ一度チェックしてみてください。

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金属アレルギーでもアクセサリーを諦めない!

しっかりと対策をすれば金属アレルギーでもアクセサリーを身に着けるのを諦める必要はありません。金属アレルギーでも、お気に入りの素敵なアクセサリーを身につけて、たくさんおしゃれを楽しみましょう。