美しさが長く続く!プリザーブドフラワーとは

色とりどりに咲き誇る花々は時間が経つと枯れ朽ちてしまいますが、長く楽しめるように特別な加工をされているのがプリザーブドフラワーです。

造花とは違って本物の花に手を加えるため、ナチュラルな風合いの鮮やかな美しさが保てるのが特徴です。昨今では、生花にはないような色も含めた豊富なカラーバリエーションが楽しめるようになったのも魅力の1つといえるでしょう。

この記事では、多くの人を魅了するプリザーブドフラワーについて、基礎知識からその魅力の秘密、プレゼントにおすすめのシーン、取り扱う際の注意点について解説します。

忙しい人でも、プリザーブドフラワーを飾ることで、世話をしなくても生活に鮮やかな彩りをプラスできます。この記事を最後まで読んで、プリザーブドフラワーに関する知識を理解しましょう。

プリザーブドフラワーとは?

プリザーブドフラワーを作る際は、瑞々しくて質の高い生花を使います。理由は水分が多い方が加工液をたくさん花に取り込めるからです。専用の加工液に生花を1~2週間浸したら、2〜3週間乾燥させて出来上がります。

この項目では、このように時間をかけて作られるプリザーブドフラワーについて、意外と知らなかった歴史や生産地を紹介します。

プリザーブドフラワーの歴史

まだ歴史の浅いプリザーブドフラワーですが、実は昔から花を少しでも長く花を美しく保ちたいと願う人は多く、自然乾燥やフリーズドライなどによって親しまれてきました。

エジプトのピラミッドからは、プリザーブドフラワーの原型ともいえるドライフラワーの痕跡が数多く発見されています。

しかしながら、これらは現在のプリザーブドフラワーのように生花に近い美しさをキープすることはできず、硬さや変色などの課題が、長い間残されていました。

1970年代の後半になると、フランスのある企業と大学による合同研究が、1986年にはベルリン大学とブリュッセル大学による共同研究がはじまりました。

その後、10年以上の研究期間を経て、1987年にようやくその技術が完成します。1991年にはフランスのヴェルモント社がこの新しい技術について発表し、世界特許も取得しました。

日本には1993年に伝わり、2000年頃になると女性を中心に認知度を広めていきました。

プリザーブドフラワーの生産地

プリザーブドフラワーに使われる生花は、ヨーロッパや中南米、アフリカ、アジア、オセアニア、日本など世界中で生産されています。

国によって、生産している生花が異なります。以下が、プリザーブドフラワー生産の代表的な国々により栽培されている植物の一例です。

 

・フランス・スペイン・イタリア・ドイツ…ラベンダー、アジサイ、葉物

・コロンビア…バラ、カーネーション

・エクアドル…バラ

・ケニア…バラ、カーネーション

 

日本のリーディングカンパニーは「大地農園」で、3000種類もの商品を加工しています。

プリザーブドフラワーの魅力

プリザーブドフラワーは、多くの魅力があることで老若男女から支持されています。この項目では、生花にはないプリザーブドフラワーならではの魅力を3つ挙げて解説します。

長期間楽しめる

一般的なプリザーブドフラワーは、2〜3年の間美しい状態のまま鑑賞できます。エアコンの風や直射日光が当たらない場所など、プリザーブドフラワーにとっての良い環境が整っていればさらに長期間キープできるでしょう。

プリザーブドフラワーも永久にきれいなままではなく、やがて経年劣化して枯れてしまいます。しかしながら、切り花が1週間程度で枯れてしまうのと比較すると、かなり長く飾っておける点は大きな魅力です。

飾っているうちにほこりなどがついてしまうので、クリアケースに入れておくのをおすすめします。

現実にはないカラーも表現可能

プリザーブドフラワーは加工をする際にオーガニックの染料で着色するので、現実にはない色を表現することも可能です。

例えば、自然界にはない青やレインボーカラー、ラメが付いたバラなど、目を引くプリザーブドフラワーも作ることができるのです。染料のメーカーは常に新しい色を開発しており、カラーバリエーションは年々増えています。

プレゼントにするなら、贈る相手が好きな色にしてもらうのもいいですね。

お手入れが不要

生花のように水を変えたり、じょうろで水をあげたりといった手間がかからないのも嬉しいポイントです。花を飾りたいけど、忙しくてすぐに枯れてしまうからと諦めていた人も、プリザーブドフラワーなら置いておくだけなので問題ありません。

また、見映えよく生けるためのセンスがないという人でも、プリザーブドフラワーなら最初からアレンジされているので、こちらも悩む必要がないでしょう。

苦労することなく花の美しさを愛でるだけという、まさに良いとこ取りな点もプリザーブドフラワーが多くの人に愛される理由の1つです。

さまざまなシーンのプレゼントに最適

プリザーブドフラワーが広く浸透したのは、ギフトに最適なことが理由の1つでしょう。誕生日や結婚記念日、退職祝いといった、さまざまな節目に贈るプレゼントに向いています。ちょっとしたお礼に、小さなプリザーブドフラワーを贈るのも喜ばれるでしょう。

この項目では、プリザーブドフラワーのギフトに最適なシーンについて、具体的な例を挙げて解説します。

結婚記念日 

プリザーブドフラワーは、お互いに対する感謝の気持ちを込めた結婚記念日のプレゼントに向いています。「ふたりの愛が枯れないように」という願いが込められており、これからも色褪せず輝き続けるふたりの未来がイメージできるでしょう。

また、ウェディングのブーケにプリザーブドフラワーを使う花嫁も増えています。色が自在に選べるので、ドレスの色に合わせるなど、コーディネートしやすいのも魅力です。

挙式の後に長く飾っておけるのも、プリザーブドフラワーで作ったブーケならではのメリットです。好きな花があれば、リクエストもできます。

送別・退職祝い

新しい生活を彩るアイテムとして、会社を辞める人への贈り物にもぴったりです。お世話になった退職者が男性でも、プリザーブドフラワーなら手間がかからないので、迷惑になることも少ないでしょう。他のギフトに合わせて贈りやすいのもプリザーブドフラワーの魅力です。

定番なのは生花の花束ですが、プリザーブドフラワーのアレンジメントは運ぶのもラクなので、送別会の後に自宅まで持ち帰る際に邪魔になることもありません。贈られる人への配慮が行き届いたプレゼントとして、喜んでもらえるでしょう。

入学・卒業・就職お祝いに

春は、入学や卒業、就職の季節です。希望や夢に向かって新たな一歩を踏み出す門出を祝って、プリザーブドフラワーを贈りましょう。

新生活をはじめる大学生や新社会人には、インテリアの1つとしても使ってもらえます。贈る相手のイメージに合ったアレンジのプリザーブドフラワーを選ぶのがポイントです。

花言葉でお祝いの気持ちを表現したり、華やかな春をイメージする花を選んだりするのもいいでしょう。

出産祝い

出産のお祝いにも、プリザーブドフラワーがおすすめです。一番の理由は、何といっても手間がかからない点です。特に、初めての出産の場合は慣れない子育てがはじまるので、花の世話に時間をかける余裕がないでしょう。

しかしながら、日常に追われて心にゆとりが持てなくなってしまっている新米パパやママにとって、美しい花が飾られているだけで心が和んで癒やされることもあります。ですから、飾るだけで手入れが不要なプリザーブドフラワーが最適なのです。

おむつケーキやフォトフレームなどとプリザーブドフラワーがセットになっているギフトもおすすめです。

お悔やみやお供えにも適している

昨今では、プリザーブドフラワーの仏花も増えています。というのも、虫がついたり花粉がついたりして仏壇が汚れてしまうことがないからです。

マンションやアパートに住んでいて、仏壇ではなく棚などに位牌を置いている家庭も多いでしょう。こうした場合でも、プリザーブドフラワーならインテリアとして馴染むので、違和感なく飾ることができます。

ハーバリウムや遺影のフォトフレームと組み合わせたものもあるので、故人のイメージに合ったものを選びましょう。

プリザーブフラワーの注意点

プリザーブドフラワーは、手入れの手間がかからないのが魅力ですが、取り扱いにはいくつかの注意点があります。生花を加工して作られているため、デリケートな性質があるからです。

この項目では、プリザーブドフラワーの美しさを長くキープするための注意点を3つ紹介します。

高温多湿・直射日光

日本は湿気が多く高温多湿な気候が特徴ですが、これはプリザーブドフラワーにとって良い環境とはいえません。湿気がある場所に長くおいておくと、劣化が進んでしまいます。

適した環境は、気温18〜25℃で湿度30〜50%といわれています。エアコンの風が直接あたってしまう場所は花が乾燥してしまったり花びらが破損してしまったりする可能性があるので避けましょう。

また、プリザーブドフラワーは直射日光も苦手です。窓際に長く置いておくと、色が抜けて退色してしまうでしょう。ですから、エアコンの風があたらない適温の部屋で、窓際以外の場所に飾るのをおすすめします。

乾燥しすぎ

湿気はプリザーブドフラワーにとって大敵ですが、乾燥のしすぎも問題があります。花びらを傷めて破損の原因になってしまうからです。乾燥によって花びらにヒビが入ってしまうと、元には戻りません。なるべく湿度30〜50%を保つように、注意してください。

色移り

プリザーブドフラワーは、色移りしやすい特徴がある点にも注意が必要です。着色するために使われる染料が、近くにあるカーテンや衣服に移ることもあります。

なるべく周囲に色移りしてしまいそうな布類を置かないようにしてください。

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プリザーブドフラワーで生活に彩りを!

プリザーブドフラワーについて深く知ると、自宅に飾ったり大切な人に贈ったりしたくなります。手間をかけずに、いつでも美しい花が眺められるプリザーブドフラワーの歴史はまだ浅いものです。しかしながら、プリザーブドフラワーは多くの人に支持されています。

さまざまなシーンでの贈り物にも最適で長く楽しめるプリザーブドフラワーは、毎日の生活をより明るく輝かせてくれるでしょう。

ただし、繊細な性質を持ち合わせているので、飾る場所は高温多湿や直射日光、乾燥しやすい環境を避けるようにしてください。