誕生石の意味を知っていますか?自分の誕生石を知ろう

生まれた月によって決められている「誕生石」というものがあります。自分の誕生石を知っているという人や、そのジュエリーを持っているという人も多いと思いますが、誕生石の宝石が持っている意味までご存じでしょうか。

今回は、各月の誕生石やその宝石が持つ意味、また誕生石を使ったジュエリーの楽しみ方についてご紹介します。

誕生石とは

古来より、12の月にそれぞれ宝石を選定し特別に扱うという風習がありました。現在のように、1月から12月まで各月で誕生石を割り当てて、それを身に着けるという習慣は、18世紀にポーランドの宝石商が考案し広まったとされています。当時は、聖書に登場する宝石を用いるのが主流でしたが、宝石の種類や割り当てなどは宝石商によって異なっていたようです。その後、誕生石の文化は世界中に広まり、1912年にアメリカの宝石商協会が初めて公式に選定を行いました。これを基準にして定めた日本の誕生石には、日本で馴染みのあるコーラル(珊瑚)やジェイド(ヒスイ)が加えられています。

各月の誕生石と意味

宝石には「石言葉」として意味が当てられていたり、伝説や伝承などがあったりしますので、各月への割り当てとあわせてご紹介します。

1月の誕生石と意味

1月の誕生石はガーネットで、「真実、友愛、忠実」の意味があります。深い赤色が血の象徴とされることもあり、古くから旅のお守りとしても利用され、「十字軍の兵士が怪我から身を守り無事に帰れるように」と願いを込めて身に着けたというエピソードが有名です。

2月の誕生石と意味

2月の誕生石はアメシストで、「誠実、心の平和」の意味があります。アメシストの紫は、情熱の赤と冷静の青が混じり合っていると表現され、心を落ち着かせるといわれています。

3月の誕生石と意味

3月の誕生石は、アクアマリン、コーラル(珊瑚)、ブラッドストーンです。

アクアマリンには、「聡明、沈着、勇敢」の意味があります。古くから海の力が宿ると信じられ、航海時のお守りとしても親しまれてきました。

コーラル(珊瑚)には、「確実な成長、長寿」の意味があります。古くから子宝や安産のお守りとして利用されており、日本では桃色が美しいことから桃の節句がある3月の誕生石に選定されています。

ブラッドストーンには、「勇気、勇敢」の意味があります。勝負時に気力や勇気を与えてくれるとされ、古代ローマでは戦地に赴く兵士のお守りとして使われていたそうです。

4月の誕生石と意味

4月の誕生石はダイヤモンドとクオーツ(水晶)です。

ダイヤモンドには、「清浄無垢」の意味があります。婚約指輪につかわれる定番の宝石で、永遠の愛や絆を与えてくれる清らかな力を持っていると信じられています。

クオーツ(水晶)には、「純粋、繁栄」の意味があります。あらゆるものを浄化する力があると信じられ、古代から祈祷やお守りなどに利用されてきた宝石です。

5月の誕生石と意味

5月の誕生石はエメラルドとジェイド(ヒスイ)です。

エメラルドには、「幸運、幸福」の意味があります。澄んだ緑色は幸せな家庭を連想させるとされ、結婚運や家庭運を上昇させる力を持つといわれています。クレオパトラが愛した宝石としても有名です。

ジェイド(ヒスイ)には、「忍耐、調和、飛躍」の意味があります。古来から親しまれている宝石で、縄文時代の遺跡からも勾玉や装飾品として出土していたり、不思議な力を持つとされ呪術品やお守りとしても用いられてきました。美しい緑色を持つため、新緑の季節のイメージに合わせて日本では5月の誕生石として選定されています。

6月の誕生石と意味

6月の誕生石はパール(真珠)、ムーンストーン、アレキサンドライトです。

パール(真珠)には、「健康、富、長寿」の意味があります。古来から薬としても利用されたり、母貝の中で守られて育つことから安産祈願のお守りとされたりと重宝されている宝石です。

ムーンストーンには、「恋の予感」の意味があります。月光のような不思議な光のゆらめきを放つことから月の力を秘めた石とされ、世界各地で「幸福の石」「聖なる石」とされてきました。

アレキサンドライトには、「高貴、秘めた想い」の意味があります。昼のエメラルド、夜のルビーといわれるように、日光の下では緑色や青味が強く、ロウソクや白熱光の下では赤味が強く見える特徴があり、その二面性から変革の象徴ともされる宝石です。

7月の誕生石と意味

7月の誕生石はルビーとカーネリアンです。

ルビーには「熱情、仁愛、威厳」の意味があります。燃えるような深紅には熱情を感じられ、古来から勝利を呼ぶ石と信じられていたり、恋愛成就のお守りにも用いられています。

カーネリアンには、「勇気、友情」の意味があります。古代エジプトの遺跡からも見つかるほど歴史のある宝石で、幸運を呼ぶ石として装飾品などに使われてきました。ナポレオンがカーネリアンの八角形の印章を携帯していたという話も有名です。

8月の誕生石と意味

8月の誕生石はペリドットとサードニックスです。

ペリドットには、「夫婦の幸福、和合」の意味があります。身に着けた夫婦の幸せを見守ってくれる石として大切にされています。また、夜の少ない光の中でも輝いて見えることから古代エジプトでは太陽の象徴とされていました。

サードニックスには、「夫婦の幸福、夫婦和合、幸せな結婚」の意味があります。赤と白が共存する様子を女性と男性に見立てられ、夫婦円満や愛の象徴とされ、人間関係の絆を強めるといわれています。古代ローマ時代から様々な装飾品が作られてきた歴史を持つの宝石で、2色構造のためカメオの素材としても重宝されています。

9月の誕生石と意味

9月の誕生石はサファイア、アイオライト、ラピスラズリです。

サファイアには、「慈愛、誠実、徳望」の意味があります。感情の乱れを鎮めて心を落ち着かせる宝石とされ、集中力や判断力を上げてくれたり、浮気心があると色が濁ったりするという言い伝えもあるようです。

アイオライトには、「誠実、貞操、徳望」の意味があります。また、光にかざすと見る方向により違う色に見える性質から、大航海時代のバイキングが羅針盤代わりに使ったと伝えられており、人生の道しるべになる石ともいわれてきました。

ラピスラズリには、「成功の保証、真実、幸運」の意味があります。古来から世界各地で聖なる石として大切に扱われてきた宝石で、日本では瑠璃(るり)という和名も馴染みがあるかもしれません。砕いたものは顔料にもなり、ツタンカーメンのマスクの縞(しま)の部分にも用いられている歴史のある宝石です。

10月の誕生石と意味

10月の誕生石はオパール、トルマリン、ローズクォーツです。

オパールには、「歓喜、安楽、忍耐」の意味があります。光を当てると虹色に輝いて見える性質を持ち、古くから「希望の石」「幸福の石」ともいわれてきました。

トルマリンには、「希望、潔白、寛大」の意味があります。色は赤・青・緑・黒・二色以上が混在するものなど、多様なカラーバリエーションを持つのが特徴です。電気石とも呼ばれるとおり静電気を発する石で、科学的な証明はなされていないもののリラックス効果や疲労回復の効果があると信じられています。

ローズクォーツには、「真実の愛、真実の美」の意味があります。愛と美の女神である「アフロディーテの石」と呼ばれることもあり、恋愛のお守りとして親しまれている宝石です。

11月の誕生石と意味

11月の誕生石はトパーズ、シトリンです。

トパーズには「友情、希望、潔白」の意味があります。古代エジプトでは「太陽神ラー」の象徴とされ、古代ギリシャでは「力の石」と呼ばれるなど世界各地で大切にされてきた宝石です。

シトリンには、「富、繁栄」の意味があります。きらびやかな黄金色が金銀財宝に見立てられ、古くから商売繁盛のお守りに用いられている石です。

12月の誕生石と意味

12月の誕生石はターコイズ、ジルコン、タンザナイト、そして9月で紹介したラピスラズリが12月でも選ばれています。

ターコイズには、「成功、繁栄」の意味があります。古代からエジプトやアステカ、中国など大文明の栄えた各地で親しまれてきた宝石で、悪運から身を守ってくれる力がある石とされ装飾品や神具に使われてきました。

ジルコンには、「穏やかな人間関係」という意味があります。平和の石とも呼ばれ精神を癒してくれるとされ、中でも赤いレッドジルコンは妊娠や出産のお守りになるとされています。

タンザナイトには、「誇り高き人、高貴、冷静」の意味があります。冷静な判断ができる力をくれる石とされたり、また産出地のアフリカでは長期の不幸から脱する力を持つ石として大切にされています。

誕生石の楽しみ方

自分の誕生月の誕生石を選ぶ方法と、身に着ける月の誕生石を選ぶ方法があります。それぞれの楽しみ方について詳しくみてみましょう。

自分の誕生月の誕生石を選ぶ

自分の誕生月の誕生石を身につけると幸運を招くといわれています。自分のものという特別感がありますし、宝石の意味や言い伝えを知った上で身に着けることで、さらに愛着が持てそうですね。

最近は結婚指輪の内側に留める「シークレットストーン」に誕生石を使う人も増えているようです。

身につける月の誕生石を選ぶ

実は、身につける月の誕生石を選ぶ方法の方が古くから用いられており、ポーランドで考案された当初はこの利用法だったと伝えられています。当時は宝石が貴重で高価なものだったため、一般の人には毎月の別の宝石を用意するのは難しく、次第に自分の誕生月のものだけ身に着ける方法が主流になってしまったそうです。

現在は宝石を使ったジュエリーも比較的手に入りやすいため、毎月違う宝石を楽しめる点でもファッションに取り入れやすく、こちらの利用法もおすすめです。

誕生石のジュエリーを購入する際の注意点

誕生石ジュエリーとして販売されているものも基本的には宝石ですので、ご自身で使うなら月に関わらず好きなものを選んで身に着けても問題はありません。ただし、誕生日プレゼントなど誕生石としての役割が重視されがちなシチュエーションでは、購入する際に気を付けるべきことがあります。

プレゼントの場合は誕生月を必ず確認する

誕生石をプレゼントに渡したい場合は、違う宝石のジュエリーを贈ってしまわないよう、相手の誕生月を必ず確認しましょう。

また、相手の誕生石ではないけれど、どうしてもそのジュエリーが気に入ってプレゼントしたいというときもあるでしょう。そのようなときは「宝石の石言葉があなたにぴったりだから」「デザインが好みだと思ったから」など、選んだ理由をさりげなく伝えて、相手の誕生日や誕生石を間違えたわけではないことを示しておくといいでしょう。

国によって誕生石が異なる場合はある

日本では誕生石として扱っていても、他の国では異なるという場合もあります

例えば5月の誕生石は、アメリカで選定されたエメラルドに加えて、日本ではジェイド(ヒスイ)が追加されているとご紹介しましたが、イギリスでは「クリソプレーズ」というアップルグリーンの石英が追加されています。イギリスでは水晶(無色透明の石英)の愛好家が多いため、5月には新緑のイメージに合わせて緑色の石英であるクリソプレーズが選ばれているのです。

外国人の方にプレゼントする場合は、相手の国で用いられているものを調べて贈るように気をつけましょう。あるいは日本が好きな外国人の方には、あえて日本特有の誕生石を紹介して贈るというのも喜ばれるかもしれません。

複数の誕生石が設定されている月はどれを選んでもよい

月によっては誕生石が複数設定されていますが、それらの宝石に上下や順番などはありません。前述のように、選ばれている宝石は国によっても違いますし、実は宝飾メーカーやショップによっても紹介している誕生石が違うということもあります。

どれが間違いというものではなく、選ばれた背景が異なるというだけで、どの宝石もその月のイメージに合わせて、季節や文化に馴染みの深いもの、素敵な意味のあるものなどが選ばれていま。複数ある場合はその中から好きなものを選んで身に着けたりプレゼントをしたりするという楽しみ方でよいでしょう。

誕生石を使ったジュエリーを選ぶなら「オールジュエリー」

誕生石のジュエリーを購入するなら「オールジュエリー」はいかがですか。海外直輸入のものや国産のものも合わせて約8,000点のジュエリーが販売されているため、イメージにぴったりなジュエリーが見つかると思います。

オールジュエリーでは誕生石ごとに商品をまとめたページを用意しているため、簡単に誕生石からジュエリーを探すことができます。購入した商品はホワイトのシンプルなボックスに入れてお届けしますが、プレゼント包装にも無料で対応しております。ご注文の際にラッピングの色をご指定いただくこともできますので、誕生石の色に合わせたラッピングで大切な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

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誕生石の意味を知ってジュエリーを選んでみましょう

誕生石はどれも美しい色や輝きを持つ宝石ですが、それぞれの意味や言い伝えを知ると、さらに魅力を感じますね。意味を知った上で身に着けると、「宝石の力に守ってもらえて運気がアップするのではないか」と明るい気持ちになれるのではないでしょうか。

ぜひ特別な日のおしゃれに、日頃のお守りに、素敵な意味を持つ誕生石のジュエリーを選んで楽しみましょう。