ハートモチーフの意味や由来をご紹介します

ハートモチーフは古くから用いられてきた人気のあるデザインの一つです。ネックレスやリング、ピアスなど、さまざまなアクセサリーのデザインとして取り入れられています。しかし、ハートモチーフの意味や由来について知っている人は少ないのではないでしょうか。本記事では、ハートモチーフの意味や起源、ハートモチーフの色が持つ意味などをご紹介します。

ハートモチーフの意味

ハートモチーフは「心臓」「愛」「感情」を象徴するとされるモチーフです。昔から用いられてきた伝統あるモチーフであり、人気の高いモチーフでもあります。ハートには「恋愛成就」や「幸せな結婚」等の意味があり、恋を実らせたい場合や愛を長続きさせたい場合に選ぶ方もいます。

ハートモチーフの起源

ハートモチーフの起源は、一説によると古代ギリシャ時代に遡るとされています。紀元前7世紀ごろ、古代ギリシャ人は「キュレネ」という土地を北アフリカに建設しました。当時のキュレネで採取されたのが、シルフィウムという植物でした。現在では絶滅していてその姿を見ることはできませんが、シルフィウムの種は、ハートによく似た形をしていたと伝えられています。この形がハートモチーフの起源であるという説があります。この時代の銀貨には、シルフィウムを模したとされるハート型の彫刻がされており、当時から人気のあるモチーフであったことがうかがえます。

ハートモチーフがはっきりと描かれた書物は、1250年代に書かれたとされるフランスのラブストーリー「Roman de la poire(梨のロマンス)」です。この本の中に書かれたイラストでは、男性が女性に向けて心臓のようなものを捧げています。これがハート(心臓)であるとされているのです。

中世になると、ハートモチーフは愛を伝えるためのモチーフとして流行したとされています。アイルランドの「クラダリング」は、愛や友情、誠実などを象徴するアクセサリーとして用いられていたといわれています。また結婚指輪などにも、ハートモチーフを施したアクセサリーが登場し始めました。中世ごろから、ハートモチーフはすでに大切な人に贈られるものとされていたことが分かります。

ハートモチーフの色が持つ意味

ハートモチーフ自体が愛を表すため、赤色など明るい色合いの宝石が使われることが多いです。しかし、中には赤色だけでなく、さまざまな色の宝石を使ったアクセサリーもあります。実は、ハートモチーフの色にはそれぞれ意味が込められているといわれています。ここでは、ハートモチーフの色が持つ意味について解説します。

色名 意味
レッド 情熱、勇気、実行力、困難を乗り切る心などを象徴。

大きな夢を抱いており成功させたいときや、愛を成就させたいときなどにおすすめ。

ピンク 愛情、女性らしさ、恋愛運、癒し、親しみやすさなどを象徴。

恋や人間関係などを育みたいときにおすすめ。

オレンジ 新しいスタートや元気が欲しい時、はじけるような明るさなどを象徴。

心が沈んでいる時や元気が足りない時におすすめ。

ブルー 精神の安定、仕事運、安眠、冷静さなどを象徴。

自分を律したい時、冷静でいたい時などにおすすめ。

グリーン 癒し、リラックス、信頼、素直さなどを象徴。

癒しが欲しい時や心が疲れていると感じたときなどにおすすめ。

イエロー 金運、自由、ユーモア、子供の心などを象徴。

子供のように無邪気になりたい時や金運を上昇させたいときなどにおすすめ。

パープル 第六感、直感、芸術性などを象徴。

直感力を高めたいときにおすすめ。

ホワイト 調和、健康、神聖、リセットなどを象徴。

新しく何かを始めたいときや健康が気になるときなどにおすすめ。

どの色とも合わせやすいので、他の色を取り入れるときにもぴったり。

ブラック 厄除け、威厳などを象徴。

他のものに染まりたくないときや決意を込めたいときなどにおすすめ。

シルバー 改革、成功、自己実現などを象徴。

ロマンチックさがほしいとき、日常に冒険が欲しい時などにおすすめ。

ハートの色は日本と海外では異なった意味で使われることもあります。日本ではハートの色に関して、あまり気にしていない方も多いでしょう。しかし、海外ではハートの色に込められた意味をしっかりと気にしている方も多いとされています。

代表的なものに、ブラックのハートに対する印象があります。海外によって黒いハートは「嫌い」「絶縁したい」「遠ざけたい」という意味で使う場合と、愛情たっぷりの表現として使う場合があるとされています。そのためハートの色が持つ意味も大切にしたい方は、海外と日本では違う印象を持っていることも覚えておくことがおすすめです。

日本でも用いられてきたハートモチーフ

日本でも古くからハートモチーフを使用してきました。日本の神社などでよく見られるハートの形は猪目(いのめ)と呼ばれています。猪目はイノシシの目をモチーフにしており、昔から魔よけや護符とされてきました。伝統的な日本建築には、ほとんどこの猪目が用いられています。たとえば、屋根の合わさった場所や仏具、飾り金具などに猪目が施されているのを見ることができます。

また猪目は古墳時代の遺跡からも見つかっています。古墳時代に作られたとされる倒卵型鐔(とうらんがたつば)には、猪目の形をしたモチーフが施されていました。そのため、日本では古くから魔除けとして利用されてきたことが分かります。

さらに、お釈迦様が悟りを開いたとされている菩提樹の葉も、ハートの形をしています。そのため、寺社建築ではハートモチーフが多く使われているのではないかという説もあります。

近年では、猪目を「幸せの象徴」とする施設も出てきました。見つけたら幸せになれるとされており、多くの人が写真に納めたりして楽しんでいます。

西洋からの伝来

日本で現代のような意味で使われるハートモチーフが登場したのは、16世紀ごろとされています。この時代、キリスト教が日本に伝来したことから、ハートモチーフも同時に伝えられたのではないかと考えられています。

ハートモチーフのおすすめアクセサリー

ハートモチーフはその人気の高さから、さまざまなアクセサリーが登場しています。ここでは代表的なハートモチーフのアクセサリーについてご紹介します。

リング

ハートモチーフのリングは手元に愛らしさをプラスしてくれます。キュートさを出したいのであれば、ピンク色の宝石やピンクゴールドなどをあしらったものがおすすめです。

またハートモチーフの大きさによっても印象が変わります。大きめにあしらわれたものだと、ゴージャスな雰囲気を出してくれます。小さめのハートは、かわいらしさを出したい時におすすめです。

ハートをアイコンモチーフとしているブランドの一つがティファニーではないでしょうか。ティファニーの数あるコレクションの中でも、ハートモチーフの物は人気があります。1980年代に流行したあとは定番化し、ティファニーのオープンハートは不動の人気を誇っています。

ティファニーのオープンハートデザインは、1974年にティファニー専属デザイナーであったエルサ・ペレッティが手がけました。「シンプルであること」を信条とした彼女は、シンプルながらも飽きの来ない、繊細なハートモチーフのデザインを作り上げました。シンプルなハートモチーフだけのリングもあれば、小さな宝石があしらわれたものもあり、さまざまな好みをもつ女性たちを魅了しています。

ネックレス

ハイブランドからプチプラブランドまで、多くのブランドがハートモチーフのネックレスを販売しています。ハートの大きさや使用している金属、宝石などによってさまざまな雰囲気を出すことができます。またネックレスはつけるだけという手軽さもあり、幅広い年齢層に人気があります。

人気があるハートモチーフのネックレスといえば、ティファニーのオープンハートネックレスです。シンプルかつ洗練されたデザインのハートマークには「心を開いて」という意味が込められており、シンプルかつ飽きの来ないデザインが特徴です。

またオープンハート以外にもティファニーはハートモチーフのデザインを発表しています。ハートのタグをあしらったリターントゥティファニーや、ラビングハートが代表的なデザインと言えるでしょう。

ティファニーの他にも、多くのブランドがハートモチーフのネックレスを販売しています。価格も、プチプラのものも多く販売されていますので、まずは自分のお気に入りのデザインを見つけるところから始めてみてはいかがでしょうか。

ピアス

ピアスは顔周りのアクセサリーですので、他のアクセサリーと比較すると目立ちやすい場所といわれています。サイズも大小さまざまなものがあり、その日のファッションによって合わせやすいのが特徴です。

ピアスは顔のタイプ別に選ぶのがおすすめです。丸顔の方は、華奢なデザインのものがおすすめです。シャープなデザインのピアスは、やわらかな雰囲気を持つ丸顔タイプの方にもぴったりでしょう。

面長の方は、フープピアスや一粒タイプなどの丸みを帯びたデザインがおすすめです。また大ぶりなデザインやボリュームのあるタイプも似合うでしょう。

ベース型の方は、耳の形にそったフープピアスや丸みを帯びたデザインのものがおすすめです。耳元に丸みのあるデザインを持ってくることによって、全体的にやさしげな印象を残すことができるでしょう。

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アイテムの種類でいえば、リング・ピアス・イヤリング・ネックレス・ペンダント・ブレスレットなど、様々な種類を販売しています。お好みのものを見つけやすいように、石の種類や目的別、色や誕生石での検索をすることもできます。細かい価格帯や、サイズの号数で検索することもできます。ハート・スクエア・スター・リボンといった、デザインの形から探して見つけることもできます。

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ハートモチーフを身に着けよう

ハートモチーフは古来より愛の象徴として人気があります。現在でもハートモチーフを取り入れたアクセサリーが多く登場しており、たくさんの人に愛されています。デザインによってかわいらしさ、エレガントさなどの雰囲気があり、使われている石の色によってもイメージが変わります。身に着けることで女性らしさをアップし、幸せな気分にさせてくれることでしょう。ぜひ自分にぴったりのハートモチーフアクセサリーを見つけて、楽しんでみてはいかがでしょうか。