オパールとは?魅力的な輝きを放つ宝石を知ろう
多数の色が入り交じり複雑で独特の輝きを持つオパールは、それ自体がアートのように魅惑的な個性を感じる宝石です。オパールのカラーは実に多彩で、特に黒や赤のオパールが貴重で人気があります。
この記事では、絶妙な色彩が魅力のオパールについて、基礎知識からさまざまな種類のオパール、お手入れ方法まで詳しく紹介します。
オパールってどんな宝石?
オパールは、その神々しい輝きから「神の石」として古くから崇められてきた宝石です。「プレイオブカラー」と呼ばれる遊色効果により見る角度で色が変化するのが特徴です。遊色効果は、オパールを構成している二酸化ケイ素の粒が水と混ざって格子を作り、この格子の中で光が乱反射することで起こる現象です。
この項目では、そんなオパールの石言葉や誕生石としてのオパール、産地について解説していきます。
オパールの石言葉
オパールの石言葉には、「純真無垢」、「歓喜」、「希望」、「幸運」、「忍耐」などがあります。1つの宝石で色とりどりの美しさを楽しめるように、自由で純粋なエネルギーを持つ石とされています。
美しく光る煌めきを眺めていると、想像力をかきたてられ内に秘めたクリエイティブな才能をも花開かせてくれるでしょう。
また、ポジティブなイメージのあるオパールは、アンチエイジングの効果が期待できるともいわれています。虹のように輝くオパールを身につけることで気持ちも若返り、髪飾りにすると白髪を予防できると考えられてきた地域もあるほどです。
オパールは10月の誕生石
10月の誕生石の代表といえば、オパールです。10月は収穫の季節であり、1年の努力が実りを迎えて喜びを感じるときでもあります。そんな10月を象徴する宝石として、柔和な幸せを虹色の輝きで表現するオパールが選ばれました。
オパールの美しさからは、雨や嵐を乗り越えたからこそ美しい虹を望めるといったような幸せなストーリーが感じられます。10月は、「喜怒哀楽を克服することで幸せが得られる」という意味を持ったオパールに最適な季節といえるでしょう。
また、10月の誕生石にはトルマリンもあります。トルマリンは摩擦によってマイナスイオンが発生する珍しい宝石です。心を落ち着かせてリラックスできる効果があるといわれています。
このように、実りの秋である10月の誕生石には、オパールを中心に幸せな気持ちに浸れる宝石が選ばれています。
オパールの主な産地
オパールの2大産地は、オーストラリアとメキシコです。特にオーストラリアは世界の総産出量の9割を占めています。オーストラリア産のオパールは、産出される地域によって異なる次の3つの種類に分けられます。
・ライトオパール(ホワイトオパール)
・ブラックオパール
・ボルダーオパール
メキシコ産はファイヤーオパールと呼ばれる赤やオレンジのオパールが採掘されます。赤いオパールは価値が高いといわれていますが、特に鮮明な赤のものが貴重です。
オパールの歴史
オパールは古くから愛されてきた歴史があります。古代ローマ時代には、「神の石」として人々から崇拝されてきました。
中でも、将軍マルクス・アントニウスの暴君さがうかがえるオパールの逸話は有名です。彼は、絶世の美女クレオパトラにプレゼントするため、元老議員のノニウスが所有していた大きなオパールの買い取りを申し出ました。
ところが、ノニウスはこれを拒否したのです。これに憤慨したアントニウスは、ノニウスに国外追放という重い処分を下しました。自分の地位を捨ててまでも守ろうとしたノニウスのオパールへの愛情を感じるエピソードです。
また、中世の貴族の間でもオパールの人気はとても高いものでした。特にイギリスのビクトリア女王はオパールをこよなく愛し、常に身につけていたといわれています。
ブラックオパールが多く採掘されるオーストリアは、長い間イギリスの統治下にあったため、現在でも良質な石の大半はイギリス王室が所有しています。
メキシコでも、「ハミングバードの宝石」と呼ばれて古くから親しまれてきました。ハミングバードとは、色とりどりの羽根をもつ小鳥です。
オパールの種類
オパールには、色味によってさまざまな種類があります。生成の仕方には大きく分けて次の2種類があります。
・火山岩などのすき間に水分が充填される「マウンテンオパール」
・砂岩などのすき間に水分が充填される「サンドストーンオパール」
どちらも主成分は化石で、有機物がケイ酸と置き換わることで生成されます。こうした成り立ちは鉱物として珍しいもので、さまざまな種類ができるのはこうした独特な成り立ちによるものといえるでしょう。
この項目では、たくさんある中でも主な5つの種類のオパールについて解説します。
ブラックオパール
主にオーストラリアで産出されるブラックオパールには、「カリスマ性」や「魅力」「威嚇」といった宝石言葉があります。独創的で深みのある色味は、どこか怪しげで魔力のような雰囲気を感じる世界観が特徴的です。
身につけることで、信念に基づいて独自の道を突き進む芯の強さが生まれるといわれています。斬新なアイデアも次々と浮かぶようになるでしょう。
地色が濃いので、特に遊色効果による虹色がはっきりと見られるのが特徴で希少価値があります。価値の高いブラックオパールの中でも、赤い色が入っているものは特に高品質といわれ高値で流通しています。
セミブラックオパール
明るい透明感があってグレーより濃く黒より薄いブラックオパールを、セミブラックオパールといいます。透明度によってブラックオパールと区分されています。
ブラックオパールと同様に、オーストラリアで産出されます。高品質なオパールとして人気がありますが、産出量はごくわずかで貴重な宝石といえるでしょう。
グリーンオパール
半透明の緑色をしたオパールが、グリーンオパールです。微量のニッケルが混じることで、何ともいえない淡いグリーンオパールの色が出来上がります。
主にタンザニアで採掘されており、発見されたのは1960年代と比較的新しい種類です。グリーンオパールは、他のオパールのように遊色効果が見られないのが特徴といえます。
ファイヤーオパール
その名の通り、赤やオレンジ、黄色をした火のように燃えるような色のオパールをファイヤーオパールといいます。色味の正体は、成分に含まれる水分です。
古代メキシコで栄えたアステカ帝国では、このファイヤーオパールを「ハミングバードの宝石」と呼んで宗教儀式に使っていたと伝えられています。
現代では、熱い情熱を感じる色彩は、運命的な出会いを引き寄せるともいわれており、恋愛運アップのお守りとして愛用している人も多い宝石です。
オパールの中では、ブラックオパールの次に価値の高いものとして取引きされています。特に、遊色効果がはっきりしたものが、高値で売られる傾向にあります。
主な産地はメキシコで、他にもエチオピアやブラジルでも採掘されています。
ジェリーオパール
瑞々しいゼリーを思わせる色が楽しめるオパールが、ジェリーオパールです。その見た目から、ウォーターオパールやクリスタルオパールと呼ばれることもあります。メキシコ産のものをウォーターオパールといい、それ以外をジェリーオパールと呼んでいます。
色を言葉で表現するのが難しいくらい、さまざまな色が複雑に混ざって見えるのが特徴で、メキシコ以外でもさまざまな地域で採掘されます。
オパールのお手入れ方法
オパールは、熱に弱くてどちらかというと傷がつきやすいのが特徴です。基本的なお手入れは、柔らかい布で優しく拭くくらいで充分です。
汚れが気になる場合は、ぬるま湯につけてから優しくこすり、最後に水気をそっと拭き取ると良いでしょう。中性洗剤を入れた容器につけ、柔らかいブラシや筆で落とすのも効果的です。
オパールを洗浄したら、水気を軽くふき取ってから風通しのいい場所に置いてしっかりと自然乾燥させましょう。オパールは湿気に弱い宝石なので、水分が残っていると劣化の原因になりかねません。
自分でお手入れをする場合は、ごく繊細に力を入れずに汚れを落とすのがポイントです。自分で行うのが難しい場合は、宝石店で相談してみましょう。
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神秘的な輝きを放るオパールを知ろう
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