K10・K18の違いとは?選び方やどんな方におすすめなのかをご紹介
ゴールドのアクセサリーを選ぶ時に「K10」や「K18」という表示を目にした方も多いのではないでしょうか。この表示は金の純度を表しており、金がどれくらい含まれているかが分かります。それぞれ、どんな違いや特長があるのでしょうか。本記事では、K10・K18の違いやそれぞれの特徴、選び方などをご紹介します。
K10とK18とは
K10とK18のKは「カラット(karat)」の頭文字です。カラットゴールドを意味しており、「金がどのくらい含まれているか」を表しています。金の純度は24分率で表現するため、K24が純金となります。ただし、純金といっても全ての成分が金だと加工ができないため、99.9%までであれば純金とされています。
K10
K10(10金)は、10/24のことで、全体の42%が金であることを示す表示です。残りの58%は割金で構成されています。割金とは、刻印には表示されない残りの金属部分です。ブランドによって異なりますが、シルバー、銅、パラジウムなどが一般的です。
K10は以下のような方におすすめとされています。
・安価なのでさまざまなアクセサリーを楽しみたい方
・見た目に高級感があれば素材は気にならない方
・少しでも価格を抑えたい方
・お手入れが苦にならない方
・肌の強い方
金の含有量が半分もないことから「高級感がないのではないか」「チープに感じられるのではないか」と思っている方もいるのではないでしょうか。一昔前は、K18しか流通していなかったことから、K10に抵抗感を持っている人もいるでしょう。しかし、現在は加工技術も向上し、見た目にはほとんど遜色のないK10のアクセサリーも登場しています。またK18よりも安価なことから、普段使いしたい人にも人気があります。
K18
K18(18金)は、18/24のことで、全体の75%が金であることを示す表示です。残りの25%が割金となります。
K18は以下のような方におすすめとされています。
・アレルギーのある方
・一つのアイテムを長く使いたい方
・細かなお手入れが苦手な方
・暖かい色味が好きな方
K18の方が金の含有率が高いため、アレルギーを起こしにくいとされています。そのため、肌の弱い人はK18の方がおすすめといえます。ただし、K18でも全ての人にアレルギーが起こらないわけではありません。特に銀や銅にもアレルギーがある場合は、K18でもアレルギーを起こす可能性があります。
K10とK18の違い
K10とK18は金の含有率だけでなく、さまざまな違いがあります。ここでは、K10とK18の主な違いをご紹介します。
金の含有率
K10とK18の大きな違いは金の含有率です。見た目にはほとんど違いはありませんが、K10は約42%が金、K18は約75%が金のものを指します。「10金」「18金」と表示される場合もあります。
価値や値段
K18の方が金の含有率が高いため値段が高く、価値が上がります。純金はとてもやわらかいため、他の金属を加えることで硬度を上げています。以前はK18が主流でしたが、金の価格が高騰したためアクセサリーの価格も上がってしまいました。そのため、リーズナブルかつ高級感のある素材として、K10が普及してきたとされます。
色合い
K10とK18は見た目にほとんど違いがありませんが、色合いにわずかな変化があります。またイエローゴールドやピンクゴールドなどの色の違いも、割金の違いによって表現されます。そのため、ブランドによって「同じピンクゴールドでも色が違う」ということもあり得ます。ただし、ホワイトゴールドは最後にロジウムでメッキ加工を行うため、ブランドや工場によって色の違いはないとされています。ゴールドごとの色の特徴は以下のようになっています。
・イエローゴールド
イエローゴールドは、純金に銀と銅がほぼ同じ割合で配合されているのが特徴です。3種類あるゴールドの中でも最も黄色味が強く、金本来の華やかさを感じられます。
K10は肌なじみの良い色合いで、K18と比較するとやや淡くクリームイエローのような色味となります。
K18は、はっきりとしたイエローで、金本来の高級感のある色味に近いとされています。鮮やかな色合いを感じたい人はK18がおすすめです。
・ピンクゴールド
ピンクゴールドは、純金に銀と銅が配合されています。金の割合を多くすると、銅の割合が減るためやさしい色合いになります。K10の方が銅の割合が多いため、はっきりとしたピンク色の色味が強くなります。
・ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、純金に銀とパラジウムを配合しています。イエローゴールドやピンクゴールドには、ゴールドの黄色さが残っていますが、ホワイトゴールドは銀白色となります。ホワイトゴールドは金の割合とは関係なく、ロジウムという金属でコーティングを施しています。そのため、色合いは全て同じとなります。
見た目には並べてみないとほとんど分からないほどです。
色合いは完全に好みとなりますので、自分が好きだと思った方を選ぶのがおすすめです。
変色
同じ環境下の場合、K18の方がK10と比べて変色しにくいとされています。ただし、完全に変色しないわけではなく、割金部分があるため、使い方によってはどうしても変色する可能性があります。
また通常使用の範囲では、K10のアクセサリーでもほとんど変色はしないといわれています。素材そのものよりも、使用後のお手入れや保管方法が大切とされています。特に汗をかいたり、汚れた手で触った場合は、拭いたり洗ったりしましょう。
ホワイトゴールドの場合は、仕上げにロジウムコーティングが施されているため、摩擦や温泉、汗などの成分によってコーティングがはげてくる可能性があります。コーティングがはげるとゴールド本来の色が見えてしまうので、使用したら汗や汚れが残らないように、きれいに拭きましょう。
ただし変色したとしても、磨き直せば新品のような輝きを取り戻せる確率が高いです。そのため、まずは購入した店舗に相談することが大切です。
変形への耐性
K10の方が硬く変形しにくいとされています。そのため、華奢なデザインのアクセサリーは、変形しにくいK10がおすすめです。
ただし、硬い素材は割れやすくなります。特にK10のピンクゴールドは非常に硬いため、サイズ直しを断られるケースもあります。
K10とK18の選び方
お手入れ方法
K10はK18と比較すると変色しやすいとされているため、使用後はお手入れをしましょう。使用後はやわらかい布で汚れを拭き取ります。またデザインの細かい部分にまで汚れが入りこんでいる場合は、やわらかいブラシを利用しましょう。強くこすってしまっては傷がついてしまいますので、研磨剤などは使用しない方が良いでしょう。
K18のアクセサリーは、変色に強いとされていますが、長時間使用していると、皮脂汚れや汗などによって徐々に汚れてきます。こうした汚れの蓄積を防ぐため、使用後はK10と同様にやわらかい布でやさしく汚れを拭き取りましょう。またデザインの細かい部分は、やわらかいブラシを利用します。強くこすると傷がついてしまいますので、研磨剤などは使用しないようにしましょう。
どうしても汚れが落ちない場合は中性洗剤とブラシを使いましょう。ブラシは毛先がやわらかいものを利用し、細かい凹凸にそって汚れを落とすようなイメージでこすります。洗浄後はしっかりと水洗いを行い、タオルで水気を丁寧に拭き取りましょう。
また、アクセサリーに着けられている宝石によっては、太陽光に当てると退色する可能性がありますので、お手入れ後は太陽光の当たらない場所で保管しましょう。
アレルギーの有無
一般的にK18の方がアレルギー反応が出にくいとされています。そのため、アレルギーがある方は、K18の方が安心して身に着けられるでしょう。
ただし、どの金属にアレルギーが出るかは人によって違います。また着ける場所によってもアレルギーが出たり、出なかったりする人もいます。例えば、リングはK10でもアレルギーが出ないのに、ネックレスはK10だとアレルギー反応が出てしまうなどです。K18だからといってアレルギーが出ないというわけではありませんので、注意しましょう。
また汗をかきやすい時期は、アレルギーが出やすいとされています。汗をかいているのにアクセサリーを着けっぱなしにしていると、アレルギーを発症してしまう可能性があります。
費用
K10の方が金の含有率が低いため、費用は安くなります。そのため「高級感のある素材かつなるべくリーズナブルなモノが欲しい」という方は、K10のアクセサリーがおすすめといえるでしょう。また費用が安ければ、毎日身に着けるのにも抵抗がなくなりますので
、気軽にアクセサリーを身に着けたい方にもおすすめです。
反対に「資産として残したい」「将来的に子供にもあげられるアクセサリーを選びたい」という場合は、K18の方がおすすめです。K18の方が金の含有率が高く、価値や値段は高くなります。どちらにもメリット・デメリットがありますので、考え方や使い方によって選びましょう。
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自分に合ったアクセサリーを選ぼう
K10とK18は金の含有率を示す表記です。K10の方が金の含有率が低いですが、見た目にはほとんど違いはありません。ただし、それぞれに特徴があります。K10の方が硬度が高く変形に強いのが特徴です。K18はK10と比べて、純度が高いため変色しにくいのが特徴です。どちらにもメリット・デメリットがありますが、こまめにお手入れをすることで、長く愛用することができます。自分に合ったアクセサリーを選んで、ぜひ毎日を楽しんでください。
Posted by オールジュエリー メディアブログ編集部
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