「トルマリン」は10月の誕生石!どんな石?

トルマリンは鮮やかな色合いが人気の宝石です。宝石の中でも最も色の種類が多いことでも知られています。一つの宝石とは思えないほど多彩な色合いを見せる魅力的な宝石です。10月の誕生石としても知られているトルマリンですが、どんな特徴をもっているのでしょうか。本記事では、トルマリンの概要やカラーバリエーション、歴史などについてご紹介します。

トルマリンとはどんな宝石?

トルマリンは他の宝石では見られないほど多彩なカラーバリエーションがあるのが特徴の宝石です。トルマリンは一つの宝石の名前ではなく、鉱物グループを総称した名前です。ここでは、トルマリンの石言葉や主な産地など特徴についてご紹介します。

トルマリンの石言葉

トルマリンの石言葉は、「無邪気」「潔白」「友情」「希望」「忍耐」などがあります。前向きな気持ちになりたいとき、将来の夢に向かって頑張りたいとき、友人を励ましたいときなどに適しているといえるでしょう。

トルマリンとはもともとシンハラ語で「混ざりあった」という意味をもつ「トゥルマリ」が語源とされています。一説によると、多彩な色合いから他の宝石と見分けがつきにくく、一緒にされることが多かったとされています。

和名は「電気石」といいます。これはトルマリンの結晶を温めると、電気を帯びる性質からその名がつられました。心身のエネルギーを高めくれると信じられており、ジュエリーとしてだけでなくパワーストーンとしても人気があります。

トルマリンは10月の誕生石

トルマリンは10月の誕生石に設定されています。また結婚8周年記念の宝石にもなっているため、8周年のお祝いとして贈り物にするのもおすすめです。

トルマリンの主な産地

トルマリンの主な産地はブラジルです。また19世紀頃からはアメリカのメーン州やカリフォルニア州でも採掘されるようになりました。さらに、マダガスカル、ミャンマー、モザンビーク、ロシアなどでも産出するといわれています。

産出するトルマリンの多くは黒色とされており、ジュエリーに加工されるほど美しいものは少ないとされています。結晶自体は大きいもので、結晶の軸に沿ってカットされます。

カラーバリエーションが豊富

トルマリンの魅力はカラーバリエーションが豊富な点です。細かく分類すると、100種類以上になるとされています。カラーバリエーションでは世界有数の多さを誇っており、「カメレオンジェム」と呼ばれることもあります。

トルマリンがこれほど多彩な色に変化するのは、さまざまな成分や元素が含まれているからだとされています。色ごとに呼び名が変わり、宝石がもつ意味も変わってきます。

トルマリンの歴史や伝説

さまざまな色合いをもつトルマリンはどこで発見されたのでしょうか。ここでは歴史やトルマリンにまつわる伝説などをご紹介します。

トルマリンの歴史 

トルマリンが発見されたのは1550年代といわれています。フランシスコスピノザの遠征隊が、グリーントルマリン結晶を発見しました。緑色に美しく輝いていたことから、当初はエメラルドの結晶ではないかと考えられていたそうです。この結晶がトルマリンと科学によって決定づけられたのは、19世紀になってからといわれています。

トルマリンはそのカラーバリエーションの豊富さから、他の宝石としばしば混同されていたと考えられています。このようなカラーバリエーションをもつ宝石は類を見ないことから、多くの人が勘違いをしていたとされています。たとえば、ルビー、サファイヤ、エメラルドなどと同一視されていました。

トルマリンの供給が増えたのは、20世紀の前半になってからです。ブラジルで大きな鉱床が発見され、徐々に市場が拡大しました。また1950年代に入ると、世界中の国々で産出が始まります。たとえば、マダガスカルとアフガニスタンでは、上質なレッド・トルマリンの産地として知られています。

トルマリンにまつわる伝説

トルマリンは、中国最後の女帝となった西太后が愛した宝石といわれています。西太后はトルマリンを非常に愛したとされ、一説によるとカリフォルニア州サンディエゴで産出したトルマリンを1トンも購入したとされています。

トルマリンの色がもつ意味

トルマリンの大きな魅力は様々な色合いをもっていることでしょう。またトルマリンは色ごとに違う名前をもっています。ここではトルマリンの色がもつ特徴や意味についてご紹介します。

ピンク~赤色

ピンクや赤色のトルマリンは、ピンクトルマリンやルベライトと呼ばれています。ピンク色のものはピンクトルマリン、もっと赤色が濃いものがルベライトとされています。どちらも、恋愛に関係する「愛の石」として知られている宝石です。この石を身に付けることで、内面の美しさを引き出してくれるといわれています。自分に自信をもない人や、好きな人の前で素直になれない人などにおすすめとされています。

ルベライトとその美しい赤色から、長い間ルビーと混同されることもありました。エメラルドのようにインクルージョンがあるのが一般的です。ルベライトの色になる原因とされるマンガンは、成長中の結晶に色をつけるといわれています。マンガンが多いほど、深い赤色になります。また結晶の形も不完全になるといわれています。そのため、深みのある美しい赤色かつ内部まで透明感のあるルベライトは貴重とされています。耐久性があるため、日常使いにもぴったりです。

青色

美しい青色をもつトルマリンは、インディゴライトやブルートルマリンと呼ばれています。青色は精神を落ち着ける色とされており、心を穏やかにしたいときにぴったりです。またインスピレーションを与えてくれるともいわれており、表現力を身に付けたいときや、勉強を頑張りたいときなどにもおすすめです。

特に深みがありさまざまな青色の色合いを見せるインディゴライトは、希少性が高いためコレクションとしても人気があります。角度によって違う色を見せるため、不思議な力があると信じられています。インディゴライトは大きな結晶はあまり産出せず、1カラットに満たないものも多いため、大きいものは非常に希少価値が高いとされています。

緑色

緑色のトルマリンは、グリーントルマリンやヴェルデライトと呼ばれています。緑色は自然界に近い色であることから、ヒーリングストーンとして用いられてきました。心に癒しを与えたり、平穏を取り戻したいときなどに適しているとされます。

グリーントルマリンは鉄によって発色しているといわれています。それに対し、クロムによって緑色になっているものは、クロムトルマリンと区別されることもあります。クロムトルマリンの方が、色が濃いのが特徴です。

グリーントルマリンはエメラルドのような深みのある緑ではなく、研磨技術によって美しい色合いが生み出されています。

黒色

黒色のトルマリンは、ショールトルマリンやブラックトルマリンと呼ばれています。トルマリンの中でのマイナスイオンを発生させるといわれており、健康を気にする人の間で人気があります。

また古来より魔除けとして用いられてきました。持ち主をマイナスなエネルギーから守ったり、不安を和らげてくれたりすると考えられています。そのため、セルフヒーリングなどに用いられることも多いです。

ピンク色と緑色

2色に発色するものは、バイカラートルマリンと呼ばれています。ジュエリーに使用されたのは1970年代に入ってからとされています。2色の輝きが美しいバイカラートルマリンは、偶然によって生まれたものとされ、それぞれ違う表情を見せます。

ピンク色と緑色、もしくは青緑色をしたバイカラートルマリンは、見た目がスイカに似ていることから「ウォーターメロントルマリン」とも呼ばれています。この2色はプラスとマイナス、善と悪が一体であることを象徴しているとされ、バランスを整える役割を果たしてくれると考えられています。そのため、心を穏やかにしたいときや、争いごとを避けたいときなどにおすすめです。

青色とピンク色

青色とピンク色が混ざったものは、そのままバイカラートルマリンと呼ばれています。まれに3色が混在しているものもあり、そうしたものはパーティーカラードトルマリンと称されます。それぞれの色がもつパワーが混じり合い、共振することによってより良い未来に導いてくれると信じられています。また精神的、人間的に成長したいときにもおすすめです。

ネオンブルー

美しいネオンブルーをもつトルマリンは、パライバトルマリンと呼ばれています。1987年、ブラジルの探鉱者であるエイトール・ジマス・バルボーザによって発見されました。発見された地が、ブラジルのパライバ州であったことから、パライバトルマリンの名前がつけられました。ブラジルの他、アフリカ、モザンビークなどでも発見されています。

パライバトルマリンが発見された当初、他のどのトルマリンとも違う珍しい色合いが話題となりました。輝きが良く、当たる光が弱くても光を放つように見えます。その輝くような美しさと産出量の少なさから希少価値が生まれ、トルマリンの中でも飛び抜けて高価な宝石となりました。

人間関係を円滑にし、他者からの好意を引き付けるといわれています。

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トルマリンを身に付けよう

トルマリンは他に例を見ないほど、カラーバリエーションが豊富な宝石として世界中の人々に愛されています。産出量の多いものは比較的安価なため、好きなカラーを選びやすいのも魅力です。ただし、トルマリンの中でもパライバトルマリンは産出量が少ないため、トルマリンの中でも高額となる傾向にあります。ぜひ自分のお気に入りの色を見つけて、身に付けてみてはいかがでしょうか。