アレキサンドライトの宝石言葉は?希少な宝石アレキサンドライトについて知ろう
アレキサンドライトは、美しいカラーチェンジ効果が魅力的な宝石です。太陽光の下では緑系、白熱灯やろうそくの光では赤系の色に変わります。昼と夜で全く違う色に変わるため、「昼のエメラルド」「夜のルビー」と呼ばれています。その神秘性と希少性から、多くの人々を魅了してきました。では、アレキサンドライトはどんな宝石言葉を持っているのでしょうか。本記事では、アレキサンドライトの宝石言葉や特性、名前の由来や、アレキサンドライトがおすすめの人などをご紹介します。
アレキサンドライトの宝石言葉
アレキサンドライトの宝石言葉には「情熱・誕生・高貴・出発・秘めた想い」などがあります。周囲に流されることなく、自分を貫きたい時や新しいことを始めたい人などに向いているといわれています。
また、アレキサンドライトが最初に発見されたロシアでは、守護石とされています。これは、軍服が赤と緑色だったロシアの人にとって、特別に価値があると考えられていたからです。危険を察知し、身を守ってくれる石として、軍人に人気がありました。
6月の誕生石
アレキサンドライトは、6月の誕生石でもあります。2面性を持っているといわれ、ふたご座の守護石とされています。
アレキサンドライトは2021年に63年ぶりに行われた誕生石の改定によって、誕生石として追加されました。誕生石とは、1月から12月までの月に合わせた宝石のことです。日本の誕生石は、アメリカの基準を元に、日本の習慣などに合わせて1985年に制定されました。自分の生まれ月の宝石を身に付ければ、加護や幸運を得られると考えられています。
アレキサンドライトの名前の由来
アレキサンドライトは、第12代のロシア皇帝アレクサンドル2世にちなんで付けられたといわれています。1830年、当時12歳だったアレクサンドル2世の誕生日にアレキサンドライトが発見されたことから命名されました。
発見された当初は、深い緑色がかったこと、エメラルド鉱山から発見されたことなどから、エメラルドと思われていました。しかし、その後、ろうそくの火の下で見てみると、深い赤色に変化したため、珍しい宝石であると注目されたのです。このことから、ロシア皇帝に献上されることとなりました。そのため、ロシアで「皇帝の宝石」とも呼ばれています。
「-ite」や「-lite」は、鉱物や化石を意味する接尾辞となっています。これば、「石」の意味を持っているギリシャ語である「lithos」が語源です。多くの宝石は、地名、外観、献名、化学組成などに由来するものが多いため、「-ite」や「-lite」が付けられています。これが、鉱物名の統一と鉱物学の発展を目的としている国際組織「国際鉱物学連合」で審査を受けて承認されると、新鉱物としての名前がつくのです。
アレキサンドライトの特性
アレキサンドライトの特性とされているのが「変色効果」と「希少性」です。ここでは、それぞれの特性を詳しくご紹介します。
変色効果
アレキサンドライトの大きな特徴が「変色効果」です。太陽光の下では青緑や深緑のように、夜のろうそくのような火の下や白熱灯などの下では赤や赤紫、オレンジ色と全く違う色に変化します。そのため、「昼のエメラルド」「夜のルビー」と呼ばれることもあります。この変色効果がはっきりと分かるものほど、価値が高いといわれています。
エメラルドのような青緑色は、深みのある色合いです。澄んだ美しさは、華麗さと上品な雰囲気を醸し出しています。白熱灯の下で見ると、赤系の色に変化します。赤に近い色合いのものほど、価値が高いものです。情熱や妖艶さ、気品さなどを感じる魅力があります。最高品質のアレキサンドライトは、緑色から赤色にはっきりと変色するのが分かり、それぞれの色が美しいものとされています。特に、緑色が美しいものはさらに価値が高いです。最高品質のアレキサンドライトで、直径8㎜程度のものであれば、500~800万円と非常に高額になるといわれています。
一色ではなくさまざまな表情を見せてくれるので、飽きがこないのも魅力の一つといえます。ジュエリーとして身に付ければ、昼と夜とで異なる印象を与えてくれます。いつものコーディネートにプラスすれば、おしゃれで上品な雰囲気を与えてくれます。
希少性
アレキサンドライトは希少な宝石としても知られています。最初に発見されたロシアのウラル鉱山は既に閉山されており、それ以外の鉱脈も数年後には枯渇すると考えられています。ブラジルやスリランカなどにも鉱脈はありますが、既に良質なアレキサンドライトは採掘されつくしたと考えられています。現在の主な産出国は、タンザニア、マダガスカル、モザンビークなどが挙げられます。いずれも産出量は少ないため、今度も希少な宝石でありつづけるでしょう。
アレキサンドライトは、産出されるほとんどが1.0カラット未満のものです。そのため、1.0カラットを超えるアレキサンドライトになると高値がつきます。もともと希少性が高い宝石のため、0.3カラット未満のものであっても、色合いが美しければ高値が付く可能性があります。数ある宝石の中でも、美しい状態の石を手に入れられる確率が低く、「世界三大希少石」の一つに数えられています。
アレキサンドライトがおすすめの人
アレキサンドライトには、複数の宝石言葉がありますが、具体的にどのような人におすすめなのでしょうか。ここでは、宝石言葉からアレキサンドライトがおすすめの人を解説します。
行動力を高めたい人
アレキサンドライトには、「誕生」「出発」などの宝石言葉が込められてます。そのため、新しく何かを始めたい人や門出を迎えた人にもぴったりです。自分という芯を持ちながら、自信を持って行動したい人に向いているでしょう。不本意に人に流されず、自分の力を信じる気持ちも与えてくれるでしょう。
仕事で成功したい人
アレキサンドライトは、仕事で成功したいと考えている人にもおすすめです。集中力や想像力などが高まると考えられており、専門性を有する仕事をする人に向いているでしょう。さらに、個性を引き出し、想像力を発揮させてくれるといわれています。そのため、新しいアイデアが欲しい人やクリエイティブな発想力をさらに高めたいと考えている人にはぴったりでしょう。また、危険に直面した時は、回避できるような力を与えてくれるとも考えられています。さらに、邪悪なものから守ってくれる守護石としても人気があるため、新しい仕事に挑戦したいと考えている人にもおすすめです。
自分に自信を持ちたい人
アレキサンドライトは、周囲に振り回されることなく、自分自身の意見を貫きたい人にぴったりです。2面性という性質もあるので、周囲に流されずに自分らしく過ごせば、秘められた新しい側面に気づける可能性があります。そこから、自分の新しい魅力をアピールすることもできるでしょう。また、自分の時間を大事にできる力にも気づけるといわれています。さらに、愛情を持って周囲に接することもできるようになるでしょう。柔軟に対応したい人、自分に自信を持って生きたい人におすすめです。
能力を高めたい人
アレキサンドライトは、自身の能力を引き出してくれるとも考えられています。そのため、自身の能力を高めたい人にも向いているでしょう。2面性という性質から、自分が思いもよらなかった能力に気づく可能性もあります。そのため、新しい能力が欲しいと考えている人にもぴったりでしょう。
婚約指輪としても人気
アレキサンドライトは、婚約指輪としても人気のある宝石です。ダイヤモンドよりも希少価値が高く、「他とかぶらない婚約指輪が欲しい」という方に人気があります。また、最大の魅力である、変色効果も人気の理由の一つです。手元で輝く婚約指輪は、変色効果が確認しやすく、見ていて飽きが来ないでしょう。
ダイヤモンドとは異なり商品数が少ないので、オーダーメイドの指輪として注文されることが多いです。さらに、希少性が高いため、ある程度の予算を決めておき、予算内から数個の宝石を取り寄せて選ぶ方法が一般的です。予算はダイヤモンドと同じ程度とされており、0.25ct~0.3ctで13万円~25万円ほどといわれています。また質の良いアレキサンドライトには一般的に内包物がほとんど見られません。産出量が少ないので、気に入ったものを選ぶには気長に待つことも重要です。また3ct以上のものはほぼない、もしくはとんでもなく高価なので、初めに予算を決めておきましょう。
結婚45年目「金緑婚式」の結婚記念石でもある
アレキサンドライトは、結婚45年目の記念日である「金緑婚式(きんりょくこんしき)」の宝石とされています。近年では、節目の結婚記念日を祝う夫婦も増えています。ダイヤモンドなどは、婚約指輪や結婚指輪などで既に所有している場合もあります。そのため、ダイヤモンドとの相性が良い、上品な雰囲気を持つアレキサンドライトは、適した贈り物になるでしょう。
婚約指輪と同様に、希少な石なので、まず予算を決めてから宝石を取り寄せるのが一般的です。そして、宝石に合わせてジュエリーのデザインを決めていきます。例えば、指輪の場合は、石の大きさや形に合わせてオーダーをします。
オールジュエリーなら豊富なジュエリーをご用意しております
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アレキサンドライトの宝石言葉を知ろう
アレキサンドライトの宝石言葉は、「情熱・誕生・高貴・出発・秘めた想い」などです。宝石言葉は、各宝石が持つ特質や言い伝えなどから定められています。この性質や色が、人々の心理に影響を与えると考えられているのです。2色の輝きを持つアレキサンドライトは、2面性を持つ石ともいわれており、気づかなかった自分の個性や能力に気づくきっかけになるかもしれません。ぜひ、アレキサンドライトの宝石言葉を知り、身に付けてみてはいかがでしょうか。