ペリドットとは?特徴や石にまつわる伝説をご紹介
8月の誕生石は、「太陽の石」といわれることもあるペリドットです。やや知名度が低い印象のあるペリドットですが、古代から愛されてきた歴史の古い宝石でもあります。
これまでの歴史では、明るい黄緑色をしていることからトパーズやエメラルドなどと間違えられることもありました。
ペリドットの他にも、8月の誕生石にはルビーやサファイアに似たスピネルや朱色に白い縞模様が美しいサードニクス(サードオニキス)などがあります。
情熱的な夏を彩る誕生石の中でも、特にペリドットは太陽のようなまばゆいばかりの明るさで身につける人の魅力を引き出してくれます。
この記事では、ペリドットについて産地や歴史から、おすすめしたい人やお手入れの方法まで詳しく解説します。
これまで、ペリドットのアクセサリーを手に取ったことがない人も、最後まで読んでぜひ理解を深めてください。
ペリドットとは
この項目では、ペリドットの色の秘密や石言葉、主な産地について解説します。
ペリドットの意味
ペリドットの色味は草原やオリーブを思わせる黄緑色で、オリビン(和名:かんらんせき)という鉱物に属します。このオリビンは地球の深部60kmあたりで形成され、噴火によって地表に運ばれた後、長い時間をかけていくつかの成分に分かれます。
その中の、鮮やかな黄緑色の部分をペリドットと呼んでいるのです。鉄とマグネシウムの元素を含んでおり、鉄の含有量が多いと濃い緑色になります。マグネシウムの含有量が多い場合は黄色が強くなります。
一般的には、緑色が強いほど高品質なペリドットとして評価されています。内包物が少なくて透明度が高いのも特徴の1つです。内部亀裂がない大粒のペリドットは貴重で非常に高価です。
ペリドットは、隕石から発見されることもあり、宇宙から持ち帰った石の中から見つかったことで話題になりました。
ペリドットは8月の誕生石
誕生石には、それぞれ石言葉があります。8月の誕生石であるペリドットの石言葉には、「夫婦愛」、「幸福」、「運命の絆」、「和合」、「希望」などがあります。
一説には、身につけることで浮気を防ぐ効果もあるといわれています。また、その明るい色合いからポジティブな気持ちになれるため、人間関係を良好に保つ効果も期待できます。日本では、結婚2周年を祝う宝石にペリドットが選ばれています。2人で身につけることで、より仲睦まじい関係が築けるでしょう。
ペリドットの主な産地
世界にいくつかある産地の中でも質の高いペリドットを採掘できる場所として知られているのは、ミャンマーのモゴック地域です。透明度のある優れたペリドットの結晶が、岩石の割れ目から発見されることもあります。
ミャンマーと並びパキスタンでも、標高4000メートルの高山地域から高品質なペリドットが産出されます。他にも、アメリカのアリゾナ州、ノルウェーのサンモーア、中国などでも採掘されています。
エジプトのザバルガット島では、紀元前から発掘がはじまったと伝えられており、古代から愛用されてきた宝石であることがうかがえます。
余談ですが、ペリドットはトパーズやエメラルドと間違えられることが多かったそうです。その証拠に、トパーズの由来であるトパズィオス島からは、ペリドットが産出されています。
ペリドットにまつわる歴史や伝説
ペリドットには長い歴史があり、他の宝石とは違った興味深い由来や言い伝えがあります。この項目では、魅惑的なペリドットの秘密が垣間見られる逸話をいくつか紹介します。
ペリドットの歴史
初めてペリドットが歴史に登場するのは、古代エジプトです。暗闇を照らしてくれる太陽の石として崇められていたと記録されています。古代エジプトでは、復活や再生を意味する象徴として太陽を信仰しており、ペリドットの明るい輝きを太陽に見立てていたのです。
また、戦地で戦う兵士のお守りとしても愛用されていました。ローマ帝国時代になると神殿に奉納されていたといわれています。
紀元前2世紀には司祭が宝飾品として身につけており、中世ヨーロッパでは聖杯や教会で使われるようになりました。
1300年から約600年間オスマン帝国を統治していたスルタンは、おびただしい数のペリドットのアクセサリーをコレクションしていたことで知られています。
このように、ペリドットは歴史の舞台に度々登場します。
ペリドットにまつわる由来・伝説
「ペリドット」という言葉は、アラビア語で宝石を意味する「faridat」に由来するといわれています。
ハワイでは、別名「女神の涙」と呼ばれています。女神とは、情熱的で嫉妬心の強い火の女神「ペレ」のことです。嫉妬することで火山を噴火させると信じられています。
ペリドットはマグマによって運ばれ地表に現れるため、「女神ペレの涙」に重ねたのではないかと考えられているのです。身に着けると魔除けの力があるともいわれています。
また、「ハワイアン・ダイヤモンド」と呼ばれることもあります。その理由は、ダイヤモンドヘッドの岩石に含まれていたのがダイヤではなくペリドットだったからです。クレオパトラが所有していたエメラルドのコレクションは、実際にはほとんどペリドットだったことも広く知られています。
ダイヤモンドやエメラルドと間違われるほど、美しい輝きを持つ宝石であることがわかります。
ペリドットはこんな人におすすめ!
ペリドットは誰でもシーンを選ばず身につけることができますが、特におすすめしたい人のタイプを紹介します。該当する人がいたら、ギフトの候補として検討してみてください。
8月が誕生日の人
ペリドットは、8月生まれの人への誕生日プレゼントにぴったりです。一般的な宝石ではなくオリジナリティを感じるチョイスでありながら誕生石でもあることで、きちんとリサーチをして選んだことが伝わる最高の贈り物になるでしょう。
ネックレスや指輪、ピアス、イヤリング、ブレスレットなど、選択の幅も広いので贈る人のファッションの傾向に合わせて選んでみてください。
8月生まれの人は、冷静で頭の回転が速い傾向にあります。トレンドにも敏感で新しいものを取り入れることに前向きな一面もあるので、流行っているデザインのペリドットのアクセサリーをチョイスすると喜ばれるでしょう。
太陽のようなエネルギー溢れる8月生まれの人には、明るく輝くペリドットのジュエリーの贈り物をおすすめします。
夫婦の仲を深めたい人
夫婦の仲をさらに良好なものにしたいと考えている人は、パワーストーンとしてペリドットを身につけると良いでしょう。ペリドットの石言葉に、「夫婦愛」があるからです。
結婚記念日や2人にとって大切な記念日にペリドットを贈り合ったり、ペリドットのペアアクセサリーを身につけたりしてみてください。
ポジティブな明るい輝きがお互いを思いやる気持ちを後押しして、最高の夫婦関係を築くことができるでしょう。
ペリドットのお手入れ方法
ペリドットは紫外線にも水にも比較的強いので、普段使いにとしても扱いやすい宝石です。ただし、強い衝撃には弱いので注意するようにしてください。
普段のお手入れとしては、柔らかめの布を使ってジュエリー全体を優しく拭く程度で充分です。汚れが気になるときは、ぬるま湯につけて優しく拭き、水気を拭き取るようにするときれいになります。
汚れが落ちないときは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて柔らかいブラシで丁寧に擦り洗いをすると取れます。仕上げに真水でよくすすいで柔らかい布を使って水分を取り除きましょう。
超音波洗浄機などで洗うのはNGです。きちんとしたお手入れを怠らず、長く使い続けてください。
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