ダイヤモンドのカットの種類まとめ|特徴と魅力
キラキラと美しい輝きを放つダイヤモンドは、時代を超えて愛されてきました。どうしてこんなにも輝くのか、不思議に思う方もいるのではないでしょうか。
実は、ダイヤモンドは、原石の状態ではこのような輝きを放っていません。研磨やさまざまな種類のカットを施すことでダイヤモンドに輝きをもたせ、リング、ネックレスなどのジュエリーに使っています。
今回はダイヤモンドのカットの種類について、それぞれの特徴と魅力を交えて説明します。ダイヤモンドの評価の基準もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ダイヤモンドの“カット”とは
ダイヤモンドは、光が物体の中を通る時の折れ曲がり具合を示す数値「屈折率」が高く、硬い宝石です。そのため、加工もしやすく、シチレーション(表面の煌めき)、ブリリアンシー(深部からの輝き)、ディスパレーション(虹色の輝き)この3つの要素を上手に引き出すために、さまざまな種類のカットを昔から繰り返してきました。この3つの要素が上手く重なると、相乗効果が生まれてダイヤモンドが美しく輝きます。
輝きの美しさでダイヤモンドの価値に差が出てきます。では、ダイヤモンドの価値はどのように決めていくのでしょうか。
4Cとカット
まず、ダイヤモンドは「4C」という品質評価基準を使って評価されています。4Cとは1950年代にG.I.A(米国宝石学会)がCarat(重さ)、Cut(輝き)、Color(色)、Clarity(透明度)の4つの頭文字から名前を付けました。
4つのCについて、以下に簡単にまとめます。
Carat(重さ)
宝石全般の重さの単位で、1ct=0.2gと決められています。大きいダイヤモンドの原石は見つけられにくいといわれているので、重くなればなるほど希少性が高いといわれています。しかし、重量は軽くても、ダイヤモンドはカットで美しく輝くことができるので、あまり気にしなくてもいいでしょう。
Cut(輝き)
輝きの美しさを決める一番重要なポイントは、カットだといわれています。ダイヤモンドの原石の大きさや形を考慮して、最も効率よく反射させるように研磨していくことで美しく輝き、評価も変化していくでしょう。評価は5段階あり、評価が高いものからEXCELLENT(エクセレント)、VERY GOOD(ベリーグッド)、GOOD(グッド)、FAIR(フェア)、POOR(プア)に分けられています。
Color(色)
ダイヤモンドには実はさまざまなカラーの種類があり、無色透明のものは極めて稀です。全部で23段階の色に分けられ、無色透明のものが最高評価のDとなり、D~Zのアルファベット順で評価されています。
Clarity(透明度)
ダイヤモンドは、地球のマグマの中で高温と高圧により炭素が結晶化したものです。地中で形成されるさまざまな種類の不純物が入り込むことが多く、傷が入ってしまうことがあります。専門家は、適正な明るさの場所で10倍のルーペを使い、透明度の最高評価を表すFL(フローレス)から11段階のランクで評価をしています。
カットの評価方法・基準
評価方法・基準は、ひとつの項目だけではなくプロポーション(正確さ)、ポリッシュ(表面の輝き具合)、シンメトリー(対称性を評価)の3つの項目で評価します。
以下に3つの項目を簡単にまとめました。
プロポーション
自動測定器を使って3,850万以上のデータからダイヤモンドの長さ、高さ、テーブル、クラウンの角度、ガードルの厚さ、パビリオンの深さ、キューレットそれぞれを採寸します。プロポーションは、それぞれの項目を評価しなければいけません。例えば、長さ以外の項目はVERY GOOD(ベリーグッド)、長さがFAIRの評価になると低い評価に合わせなければいけないので、最終的な評価はFAIRとなってしまいます。
ポリッシュ
研磨した面が平面であるか、傷がないか目視で確認し、Cutの項目で説明したEXCELLENT、VERY GOOD、GOOD、FAIR、POORの5段階で評価をします。
シンメトリー
上下左右の研磨した面の形や大きさが対称であるか、均等性があるか、こちらも目視で確認をしてEXCELLENT、VERY GOOD、GOOD、FAIR、POORの5段階で評価をします。
カット、ポリッシュ、シンメトリーの3つの項目が、EXCELLENTの評価をされることをトリプルエクセレント(3EX)と呼びます。ダイヤモンドのカットの評価方法・基準は、とても複雑なことが分かります。
では、カットの種類はどんなものがあるのでしょうか。
ダイヤモンドのカット15種類まとめ
ここからは、15種類のダイヤモンドのカットについて、形状や特徴とともに紹介します。
同じダイヤモンドでも、カットが異なるだけで、揺らめくような輝きや落ち着いた輝きなどの違いがでます。ダイヤモンドを身につけるシーンを想像しながら、どのようなカットを施したものが適しているのか考えてみましょう。
ラウンドブリリアントカット
ダイヤモンドといえばこの形を思い浮かべる方が多いでしょう。上から見た時は円形、横から見た時は三角形の上に台形が乗っているようなカットの種類です。
白い輝きや虹色の光が見え、内部がきらめくようなこのカットは、ダイヤモンドの屈折や反射を計算してできあがったもので、100年以上前から用いられてきました。飽きの来ないシンプルな形のため、婚約指輪はもちろん、ファッションリングにも向いており、さまざまなジュエリーに使われています。
ペアシェイプカット
洋なしやしずくのような楕円形が特徴で、大粒のダイヤモンドに使われる縦に長いカットの種類です。縦に長いので、ダイヤモンドを実際のカラット数より大きく見せることができます。
リングに使うと指をきれいに長く見せ、ネックレスに使うと首元をスッキリ見せてくれます。
マーキスカット(マーキースカット)
ラグビーボールや船のような形が特徴で、上品で程よい輝きを放つカットの種類です。小粒で控えですが、表面積が最も大きいので、実際のカラット数よりも大きく見せることができます。
オーバルカット
縦長もしくは横長の楕円形が特徴で、ダイヤモンドそのままの形や美しさを楽しめるカットの種類です。
研磨される部分が少ないことから、角がないために割れにくく、普段使いにも楽しめます。丸い形なので優しく上品な雰囲気を感じさせます。
クッションシェイプ
円形とスクエア形が混ざったクッションのような形が特徴で、ピローカットとも言われるカットの種類です。アンティークを感じさせるような雰囲気あり、カット面が大きいので宝石の透明度を感じさせます。
ハートシェイプ
ハートの形が特徴のキラキラと輝き、存在感が強く感じられるカットの種類です。三角に近い形の原石からしか作れないため、希少性が高いといわれています。
可愛らしく女性らしい印象を与えてくれます。
トリリアントカット/トライアングル
三角形の形が特徴で、とても珍しいカットの種類です。強く輝くことから、実際のカラット数よりも大きくボリューミーに感じさせます。
スクエアカット
正方形の形が特徴で、カット面が大きいカットの種類です。クラシックな雰囲気を感じられ、輝きはそこまで強くありませんが、シンプルで宝石自体の美しさを楽しむことができます。
プリンセスカット
正方形の形が特徴で、スクエアカットをさらに輝かせるカットの種類です。光を受けるとキラキラと美しく輝き、品格の高さを感じられます。研磨の効率性にも優れているので、原石を有効に使えます。
エメラルドカット
長方形または正方形が特徴で、エメラルドに多く見られるカットの種類です。ステップカットとも呼ばれ、ダイヤモンドが本来もつ透明感を感じられます。破損のリスクも少ないといわれているので普段使いも楽しむことができます。
アッシャーカット
正方形が特徴で、四隅をカットした八角形のような形をしているカットの種類です。シンメトリーの美しさを感じられ、愛らしい印象を与えてくれます。エメラルドカット同様、欠けにくく普段使いも楽しむことができます。
バゲットカット
縦または横に細長い形が特徴で、パンのバケットのようなカットの種類です。20面体とカットが少なく、品のある落ち着いた輝きを感じられ、実際のカラット数よりダイヤモンドが大きく感じられます。
小粒の石が使われることが多く、脇役に配置したり一列に並べたりすると、きれいなラインが作られてシャープな印象を与えてくれます。
テーパーカット
細長い台形をした形が特徴で、傾くという意味をもつカットの種類です。アシンメトリーなシルエットで個性を感じられ、並べることでさらに美しい輝きを放ちます。
ローズカット
バラの蕾のようなドーム型が特徴で、水滴のようにゆらゆらと輝くカットの種類です。24面体で控えめで上品な輝きを感じさせるため、アンティークジュエリーに多く使われていたといわれています。
ブリオレットカット
しずく型を多くの平らな面で囲むような形が特徴で、珍しいカットの種類です。長さと膨らみがあるため、優しく気品を感じさせます。
ダイヤモンドを購入するならインターネットがおすすめ
ダイヤモンドは高価な買い物です。購入するなら、場所や時間を選ばす、お気に入りの1点を効率的に探すことができるインターネットがおすすめです。インターネットは、さまざまな種類の商品や値段の比較も簡単にできるので、妥協せず、自分が納得のいくダイヤモンドを見つけることができます。
今は新型コロナウィルスの影響で、なかなか店舗に実際に見に行くことも難しいでしょう。インターネットであれば、人との接触を減らすことができ、たくさんの種類を見比べながら、じっくり時間をかけてダイヤモンドを選ぶこともできます。
では、なぜ、インターネットでダイヤモンドを購入するのがおすすめなのか、理由を2つご説明します。
高品質のダイヤモンドをお得に購入できる
インターネットの販売サイトなら、店舗より高品質のダイヤモンドをお得に購入することができます。販売サイトなら、実店舗のように店舗費用や人件費をかけずに販売することができるので、ダイヤモンドに余計なコストが上乗せされずに済みます。
さらに、最近はインターネット販売サイトが増えているため、価格競争が発生し、ダイヤモンドを低価格で販売するサイトも増えています。同じグレードのダイヤモンドであれば、実店舗よりもインターネットの方がお得に購入できるので、賢い買い方ができるといえるでしょう。
カットの種類や色、大きさなど多種多様なものから選べる
実店舗を持つジュエリーショップは、在庫を抱えるリスクがあるため、どうしても取り扱う石の種類やデザインが少なくなってしまいます。インターネット上の販売サイトは、取り扱う商品の種類が豊富で、さまざまなカットの種類、色、大きさからダイヤモンドを選ぶことができます。
一点ものや個性的なデザインのものにも出合えるのも販売サイトのいいところです。
ダイヤモンドを購入するなら「オールジュエリー」
ダイヤモンドを購入するなら、10年以上の運営実績があるインターネット上の販売サイト「オールジュエリー」をご利用ください。「オールジュエリー」では海外、国産問わず、約8,000点以上のさまざまな種類のジュエリーを取り扱っています。
石の種類やアクセサリーの種類などから検索できるシステムが整っていますし、ダイヤモンドの写真は拡大できたり動画で分かりやすく紹介していたりするので、商品をしっかり確認することが可能です。そして、ダイヤモンドだけで2,500点以上の商品があるので、お気に入りのものに出会えるのではないでしょうか。
自分へのごほうびを購入する目的で利用するだけではなく、包装にも対応しているので、大切な人への贈り物にも活用できるでしょう。ぜひ一度「オールジュエリー」のサイトをのぞいて、ダイヤモンドを探してみましょう。
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ダイヤモンドのカットの種類を知って好きなカットを選んでみよう
ダイヤモンドは存在感やキラキラとした美しさを感じさせるため、憧れのジュエリーとして幅広い世代から人気があります。その人気の秘密は、ダイヤモンドの特性を生かしながら、適した種類のカットが施されることで、多様な輝き方を楽しめるからではないでしょうか。
今回ご紹介したカットの種類を参考に、ダイヤモンドを選んでみてくださいね。