ジュエリーの流行|歴史と最近の流行は?
身につけるだけで女性を美しく輝かせてくれるとともに、心にも潤いを与えてくれるジュエリー。せっかく購入するなら流行のものがよいと思い、常に最新の流行をチェックしている人もいるのではないでしょうか。
ところで、いまとなっては誰でも身につけることができるジュエリーですが、昔はそうではありませんでした。
今回はジュエリーの歴史を紐解くとともに、最近の流行の考え方についてもご紹介します。歴史を理解すると、ジュエリーの見方が変わってくるかもしれません。ジュエリー好きの人は、ぜひチェックしてみてください。
ジュエリーの歴史
皆さんは、どんなときにジュエリーを身につけますか。日々のファッションに欠かせない人もいれば、デートや結婚式など特別なときに身につける人もいるでしょう。いずれにせよ、ジュエリーを持つだけで心がウキウキする方が多いのではないでしょうか。
ところで、現代において「ジュエリーを身につける意味」まで考えている人は少ないのではないでしょうか。ジュエリーはいまとなっては気軽に身につけられるアイテムですが、歴史を探っていくと現代とはまるで異なることがわかります。
そこで、ジュエリーの歴史を振り返ってみましょう。
ジュエリーの起源
ジュエリーの前身である「装身具」は、昔から様々な民族で使われてきました。人類が装身具を身に着けるようになったのは、2万年以上も前の旧石器時代だと考えられています。
人類はなぜ、こんなに昔から装身具を身につけていたのでしょうか。一説によると、当時の装身具は自分を着飾るアクセサリーとしての役割はなく、魔除けのためのアイテムだったとされています。いまよりも平均寿命がはるかに短かった時代、病気や怪我から身を守るお守りのような存在だったのでしょうか。
また、現代よりも食べ物に困っていた時代なので、狩猟の成功や豊作を祈願するアイテムだったという説もあります。
他にも、
- 遊びのひとつだったいう説
- 自分と他人をを区別するためのものだったという説
- 同じものを持つことで、共同意識を生むためのものだったという説
など、複数の起源説が存在するようです。どの説が正しいかは未だに分かっていませんが、いずれにせよ、歴史を垣間見るといまのジュエリーがもつ性格とは全く違ったようです。
支配階級の間で流行
さて、魔除けなどの意味をもってきた装身具ですが、歴史が動くとともにその意味も変わってきます。
ヨーロッパでは地域の支配者が誕生し、社会階級制度が生まれました。そして支配階級の人々は、権威の象徴ためにたくさんの装飾品を身につけるようになります。エジプトのピラミッドから、革や植物などを材料とした指輪が発見されたことからも、装飾品は王室など階級が高い人のものだったことがわかるでしょう。支配階級者たちは、装飾品を持つことで「自分は働かなくてもよい偉い存在」だと示していたようです。
あるいは、相手を威圧するための道具として使われていたのかもしれません。そのため、装身具はより大きいもの、より鮮やかなものが流行でした。さらに、昔は男性中心の社会だったため、流行のデザインも男性的なものが中心です。
そしてキリスト教が誕生すると、権威の象徴として宝飾品を利用することは、さらに加速していきます。教会へ奉納する品として、様々な豪華な装飾品が誕生していったのです。
このように、社会階級制度の誕生とともに、ジュエリーは権威の象徴として形を変えていきました。
庶民への広がり
さて、長い間、権威の象徴の道具に利用されてきたジュエリーですが、徐々に庶民のアイテムとして広がっていきます。
その契機になったのが、18世紀半ばにイギリスでおこった産業革命です。産業革命は技術的な進歩とともに、社会構造そのものに変化をもたらしました。これまでの歴史では、生まれた家柄によって階級が決まっており、生涯階級が変わることはほぼなかったのです。しかし、産業革命の結果、船、鉄道、貿易、銀行、保険など新しい業種の仕事がたくさん生まれました。そして新しい事業に成功して莫大なお金を手に入れた平民が、裕福な暮らしを送れるようになったのです。
さて、産業革命はジュエリーの歴史にも大きな転換をもたらしました。事業に成功して新たにお金を手にした一般階級の人も、人生の成功を見せつけるかのように宝飾品を買い求めはじめたのです。
そして新たな購入層の需要に合わせ、新しい宝飾品ジャンルが誕生していきます。それは、かつて王室や貴族が身につけていた装飾品のデザインや性質などとは、打って変わるものでした。
前述したように、これまでの歴史の装飾品は、非常に大きく男性的なデザインのものが流行していました。しかし、庶民も宝飾品を身につけるようになると、サイズはコンパクトのものが流行し、多彩なバリエーションが生まれます。
さらに時代が進み女性の社会進出が進むと、女性のファッションとジュエリーも大きく変わっていきました。男性とともに女性が働くようになると、女性はロングドレスを脱ぎ捨ててひざ丈のスカートを履くようになったのです。そのファッションに合わせて、ジュエリーもすっきりした明瞭なデザインへと変わっていきました。
そして、これまでは権力を持つ人の注文を受けてから作る、いわゆる少数受注生産方式をとっていたジュエリーも、徐々に見込み生産・大量生産されるようになっていきます。
日本のジュエリー
ここまで、ヨーロッパを中心に世界のジュエリーヒストリーを振り返りましたが、日本においてはどうだったのでしょうか。
日本国内でも、縄文時代には「装身具」が使われていたようです。その証拠に、当時の遺跡から貝殻の腕輪やネックレスなどが発掘されています。
ところが、その後なぜか「装身具」は長い間姿を消しました。飛鳥奈良時代から江戸時代の終わりまでの千数百年間、日本にはネックレスや指輪などの装飾品は存在しなかったと考えられています。
それを示すように、海外の美術館や博物館へ行くと、歴史的に貴重な宝飾品が数多く展示されていますが、日本国内ではいわゆる「ジュエリー」に当たるものはないようです。唯一あった装飾品は、かんざしなどの髪飾りくらいではないでしょうか。
なぜこんなにも長い間、日本で装飾品を身につけることがなかったのかは、未だに解明されていません。このような民族は世界でも稀だといわれるほどです。
さて、ヨーロッパのように日本でも宝飾品を身につけるようになったのは、明治時代に入ってからでした。そして昭和に入ると、海外からの輸入が中心だったジュエリーは、国内でも製作されるようになったのです。日本人はもともと手先が器用なため、宝飾品加工の技術も優れていたのでしょうか、繊細な形や目新しいデザインの商品が次々と誕生していきます。
さらに、バブルとともに、日本の宝飾品マーケットは急速に拡大しました。同時に工業の発達で、海外同様に国内においてもジュエリーの「大量生産・大量販売」されるようになります。そして、バブルがはじけるまで国内の宝飾品市場は拡大の一途をたどるのです。1991年には、宝飾品市場の規模は3兆円を超えていたといわれています。
このように、日本のジュエリーのヒストリーは、海外と比較すると短いにもかかわらず、急速に発達したことがわかるのではないでしょうか。
ジュエリーの流行は追うべき?
歴史とともに、ジュエリーの流行も変わってきたことがわかりました。ところで、現在は様々なタイプのアクセサリーがありますが、形や色などその年の流行もあります。果たして、ジュエリーの流行は追うべきなのでしょうか。
その答えは、「必ずしも流行を追う必要はない」といえます。
ジュエリーを選ぶ際に一番重要なのは、「自分がそのジュエリーを好きかどうか」でしょう。アクセサリーは自分を着飾ってくれるとともに、心を潤してくれるものだと前にお伝えしました。流行だからといって好きでもなものを身につけても、心はウキウキしません。流行のものが自分に似合うとも限りません。無理をして流行に合わせるより、自分が好きな商品・自分に似合う商品を選ぶほうがよいと思いませんか。
ただし、ファッション関係や芸異能関係など、流行に沿っていることが求められている仕事についている人は、流行を気にしたほうがよいでしょう。
ジュエリーの最近の流行は?
流行に踊らされず、自分が好きなジュエリーを選ぶことをおすすめしますが、それでも最近の流行は気になってしまいますよね。
ここでは、ジュエリー流行について解説します。
その年の流行は様々
ジュエリーはファッションと同様で、その年によって流行といわれるものが違います。また、ブランドによって主張する流行が異なることもあるようです。そのため、何が本当の流行かを見極めるのはとても難しいでしょう。
そこで流行を押さえるポイントとして、複数のブランドを比較することをおすすめします。もし複数のブランドで同じような商品を流行だと推していたら、信憑性は高いでしょう。たとえば、複数のブランドの店頭の目立つところに、ハートや宇宙、動物など同じモチーフの商品を置いていたら、その商品は今年の本当の流行である可能性が高いです。
逆に特定のブランドだけが流行と謳っている商品があったとしたら、それは世間的な流行ではなく、そのブランドが売上を伸ばしたい商品かもしれません。
インターネットで流行の品を探す際も、1つのサイトを鵜呑みにするのではなく、複数のサイトを比較することをおすすめします。
季節の流行は色や素材
ジュエリーの流行は年だけではなく、季節によっても変わります。ファッションでも春夏は明るい色でレースなど透け感がある素材、秋冬は暗めの色で温かみのある素材が流行するなど、季節によって異なりますよね。
ジュエリーも、夏は水や海、冬は雪や結晶など季節感があるモチーフが流行しやすいようです。また、夏は鮮やかな色のガラス素材、冬は柔らかな素材が流行になることもあります。
流行のジュエリーを探すなら「オールジュエリー」
ジュエリーを購入する際に、どのお店で買うか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。矢野経済研究所が実施した調査によると、年々通販チャネルでの購買が目立つようになってきているそうです。
特別な女性へのプレゼントを購入するためとはいえ、1人でアクセサリーショップに入店することに抵抗を感じる男性は多いのではないでしょうか。ネットショップをはじめとする通販チャネルなら、実店舗を訪れるよりも気楽です。
また、コロナ禍で営業時間が短縮されている実店舗もありますが、ネットショップなら時間を気にせず商品をみることもできるでしょう。
さて、宝飾品を扱うネットショップはたくさんありますが、ここでは「オールジュエリー」をご紹介します。
オールジュエリーは雑誌やテレビにも特集されたことがある、実績のあるネットショップです。流行の品をはじめ、海外直輸入から国産ものまで約8,000点を販売しています。
さらにオールジュエリーでは、「Weekly Ranking」コーナーを設けており、前週によく売れた商品トップ5を一目でチェックできます。最新の流行が気になる方は、ランキングを確認してジュエリーを検討することができます。
また、インターネット上でおこなわれた『ジュエリー選び』に関する調査によると、「ジュエリー選びのセンスには自信がありますか」という質問に対して、約6割の男性が「自信がない」と回答したそうです。
オールジュエリーなら、色や形など様々なカテゴリーから商品を探すことができます。相手好みのアクセサリーがピンとこない人でも、相手の好きな色やモチーフなど何か分かっていれば、そのカテゴリーから商品を選ぶことができるのではないでしょうか。
まずはサイトをご覧ください。
>>ジュエリーを探す<<
流行でもそうでなくても好きなジュエリーを身につけよう
ジュエリーの歴史を紐解くとともに、ジュエリーの流行についてご紹介してきました。
ジュエリーはその時代に則した役割を果たしてきました。現代において、これほど多様なジュエリーが存在するのは、個性を認め合う社会観念の現れとも考えられるのではないでしょうか。いまとなってはジュエリーは単なる装飾品ではなく、私たちの生活の一部になってきていると捉えることもできるのではないでしょうか。
さて、歴史を垣間見ることで、ジュエリーへの見方も少し変わったことでしょう。流行でもそうでなくても、誰もが好きなものを身につけられることは幸せなことです。そんなことを思いながら身につけることで、さらにジュエリーを好きになれるのではないでしょうか。